2019年全日本ロードレース選手権第2戦 鈴鹿2&4

RACE1

RACE2

水野 涼
「先週のテストでは普通に走って2分6秒台が出ました。去年は一生懸命走っても7秒を切ることができなかったのですが、今年は走り始めから6秒台だったので、良い雰囲気でテストを終えられました。レースウイークに入ったら路面のフィーリングがまったく異なっていて、金曜日はそのアジャストで時間を費やしてしまいました。自分が作ってきたマシンを信じて路面への対応を考えたセットにしたところ、予選では自己ベストの5秒台にも入れられて、手応えを感じながら第1レースを迎えたのですが、そこでトラブルが出てしまいました。我慢を強いられて苦しかったです。トラブルがなければこれくらいは走れるんだ、というものを見せつけようと強い気持ちを持って第2レースは走りました。結果的には4位と表彰台にあと一歩でしたが、自分のいた集団の中では前の方でゴールできましたし、今年は開幕戦からずっと乗るごとに自分の成長を感じますし実際にタイムも短縮できているので、ここまでは良い流れで来ています。全日本初優勝もSUGOですし、去年の最高位もSUGOと相性もよいですから、次はぜひ表彰台獲得を果たしたいですね。」

本田重樹監督
「事前テストで自己ベストを更新した涼は予選でさらにタイムを上げ、良い感じでレース1に臨みました。スタートも良く、上位でレースが出来るところでしたが、2ラップ目から電気関係にトラブルが発生し、各制御がまったく効かない状態になり、コーナー進入のエンジンブレーキや立ち上がりのトラクションコントロールも不能になってしまいました。でもそんな中で粘り強く走り、8位でゴールしたのはチャンピオンシップポイントの上で今後につながります。レース2では前日のうっ憤を晴らす勢いが有り、一時、巧に続きワン・ツーの走りを見せました。巧は更にペースを上げて逃げたため、セカンドグループで2位争いをしたのは涼にとって今後のレースで自信につながると思います。結果的に最終のシケイン入り口ではじき出され表彰台を逃しましたが、トップグループを争えた事は収穫だったと思います。」

堀尾勇治チーフメカニック
「開幕戦もてぎで良い内容のレースをし、その流れのまま1週間前のテストで自己ベストも出し、このレースウイークとなりました。今回のレースは2&4ということで、四輪のタイヤの影響を受けて路面コンディションが大きく変わり、ウイーク初日はその対応に追われてしまいました。それでも予選ではしっかりと自己ベストをマークし、臨んだ第1レースではマシントラブルが出てしまい、苦しいレースを強いられてしまいました。でもその中でも走り切り、そうした本人の頑張りが第2レースで実を結んだのだと思います。自分の苦手な部分を絶妙なスタートでカバーし、そこは100点満点でしたね。でも最後のシケインで前に出られなかったのがマイナス10点で、今回は90点のレースでした。ぜひ次のSUGOでは表彰台に上り、鈴鹿8耐へ向けたテストでここ鈴鹿に戻ってきた時に、さらに成長した水野 涼になってほしいですね。鈴鹿8耐へ向けた成長のための良いステップは踏めていると思います。」