2018年全日本ロードレース選手権第8戦岡山国際大会


予選結果

 

 

 

水野 涼
「ドライのテストでは5番手だったし、良い雰囲気でレースウイーク入りすることができました。でもテスト時の課題をクリアしようと金曜のART合同テストを走ったら今ひとつフィーリングが良くなくて、テストの状態に戻せばタイムを戻すことができるのは分かっていたのでさらに新たなトライを続けたのですが、結果的にタイムを上げることができませんでした。ウエットに関してはテストから今ひとつ良いフィーリングが得られていなくて、それが結果として予選に出てしまいました。最後のアタックができなかったので不完全燃焼ではありますが、そこまでの流れを自分の方に持ってくることができていなかったので、その部分の組み立て方を変えるだけでももう少し結果を変えることはできたのかな、と思います。8耐の宿題もありますし、最終戦は今年の集大成として良いレースをしたいですね。」

予選結果

 

 

名越哲平
「テストではドライとウエット両方を走ることができたのは良かったのですが、レースウイークに入っての金曜日のドライの走行でも、比較的早く現状での限界点に来てしまって、もう少しタイムを詰めていけると思ったことが少しズレてしまいました。そういうこともあってドライでもっとやりたいことがあったのですが、金曜日はそうしているうちに終わってしまい、予選はウエットになってしまいました。ウエットは今シーズン良いフィーリングで走れているので楽しみにしていたのですが、今ひとつ攻めきれず、4番手と決して悪い位置ではありませんが、勝ちをねらっている今の自分としては物足りない順位で終わってしまいました。自分に足りないものもしっかり認識できたレースウイークになったのでそこをしっかり克服し、成長していきたいと思います。」

予選結果

 

 

上原大輝
「事前テストでドライとウエット、両方を走ることができていましたが、自分としては正直言うとウエットの方が感触が良かったので、雨を望んでいました。予選はその願い通りウエットになって序盤は良いリズムで走れていたのですが、雨が止んできて周りがタイムを上げていく中、今ひとつ上げていけず、9番手という位置で終わってしまいました。セッション終盤に引っかかってしまって、そこからクリアになった時にすぐにペースアップできないのが今の自分の課題です。そこはしっかりと改善していきたいと考えています。」

本田重樹監督
「台風24号の影響で、決勝日の開催が危ぶまれた岡山国際大会。金曜日のART走行日は絶好のレース日和で、土日の悪天候は予想できないくらいでした。ハルク・プロチームのライダーも順調にセットを詰め、予選決勝にそなえました。明けて土曜日の予選。朝から風こそないものの、雨がコースを濡らし、時折激しく降る雨に、何度も赤旗中断がある状況でした。不安定な天候に主催者も頭を悩まし、何度も参加者とミーティングを重ねた結果、翌日の決勝は中止との判断を下し、MFJ規則に則り、予選結果の順位に対しハーフポイントを付与することで終了になりました。レースが行われなかったのは残念でしたが、参加者・観客の安全を優先した判断を受け入れる事としました。」

堀尾勇治チーフメカニック
「ドライでのセッティングをしっかり作っておかないと、コンディションが変わっていくような難しい状況ではライダーがなかなか思うように攻めていくことができません。水野、名越、上原三人が正にそういう状況で、ある程度勢いのあるライダーは多少状況が思うようではなくても行っちゃうんですが、まだ彼らはマシンのベースセッティングだったりの部分で、そうした走りができるところまでには至ることができていません。水野はウエットの中、最後のタイムアタックに入ろうとしたところで赤旗中断となり、結果的にそのまま終わってしまったので不完全燃焼な予選となってしまいました。J-GP2の名越は、前回のレース後にマシン的に少しアップデートしたのですが、テストではうまく生かし切れず、レースウイークに入ってもその流れを変えることができませんでした。ST600の上原は、前半戦と比べるとやっと彼本来の走りが戻ってきている感じです。特にウエットでは五本の指に入ることができるようになってきていて、あとは本人のプロフェッショナル的取り組み、もっと詰める場所がライダー側からあるんだ、というところに頭を働かせることがどんな状況でもトップ5が定位置になってくると思います。まずはトップ争いに加わって、その位置と自分の差がどれくらいあるのか感じられるようになってほしいですね。それが見えてくれば、どうすれば勝てるか分かってくる。見えないのに勝ちますとか言ってもだれも信じてくれませんから。最終戦鈴鹿は彼の得意なコーナリングコースですし、ぜひ今年の集大成として良いレースを見せてほしいですね。」