2017年全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦オートポリス2&4

 

 

 

高橋 巧
「なかなかマシンの仕上げが上手く進まず、やっと決勝朝のウォームアップ走行になって戦える状態になりました。決勝は序盤から前に出ようと考え、スタートが上手く決まったこともあり狙い通りの展開に持ち込めました。自分の理想としては1’48秒台での連続ラップだったのですがそれは上手くできず、抜かれた後ももう一度前に出ようとは思ったのですが、その余力は残っていませんでした。悔しいですが、現状ではやることは精一杯やったという感じです。」

本田重樹監督
「このレースウイークに入ってから、きちんと課題を一つずつクリアするようレースに向けてセットアップしていきました。結果的に時間がかかってしまいましたが決勝朝のウォームアップ走行で上手くまとまり、フィーリングも良くイケるかな、という状態で決勝スタートとなりました。朝のウォームアップ走行後に四輪が走行したことから、タイヤのラバーがコース表面に残った関係からか、グリップのフィーリングが変わってしまった印象です。それでもレース序盤からスピードを上げ、なんとかレースをものにしようとトライしていたのは見ていて伝わってきました。レース序盤に頑張った分、終盤に厳しくなってしまい、さらにバックマーカーが絡んだりしてアンラッキーな部分もありましたが、冷静に考えると、状態的には少し厳しかったですね。でもアベレージスピードで言えばライバルに対して上回っている部分が確認できたのは大きな収穫です。あとはそのスピードを結果につなげられるよう、残り岡山、鈴鹿とチーム一丸となり、頑張ります。今回もたくさんの応援をいただき、ありがとうございました。」

堀尾勇二チーフメカニック
「全日本前半戦の戦いを踏まえ、17インチタイヤのフィーリング向上をさらに良いものとしようと新しいモノを作り、もてぎから投入してきているのですが、事前テストがない状況で、ウイークの三日間の限られた時間の中で見極めをしながら仕上げるというのはなかなか厳しいものがあります。まだ今回のレースウイークのようにコンディションが安定していれば作業は進めやすいですが、それでも結果的には時間が足りませんでした。今回も決勝朝のウォームアップ走行でやっとまとまってきて、では決勝へ向けてさらにプラルアルファを加えるとそれが思うような結果を出してくれなかったりして、狙ったようにはいきません。もう少しマシンのレベルアップができて、7割、8割の仕上がりだから後はライダーの頑張りで、という状況に持って行きたいのですが、まだまだその段階には到達できていません。ですが岡山、鈴鹿はマシンのベースを上げられそうなので、巧にはSBKスポット参戦で勢いを付けてきてもらい、残り3レースで良い走りをしてもらえるよう引き続きバックアップしていきたいと思います。」