2014年全日本ロードレース選手権第1戦鈴鹿2&4

 

 

 

 

高橋 巧「序盤に遅れてしまうのが自分の大きな課題と認識していて、そこはクリアできたのですが、せっかくトップ争いに追い付いたのにそこで勝負を仕掛けられず、周回遅れに前をふさがれて2位に終わってしまいました。後ろから見ていて中須賀さんの状況はかなり厳しそうで、自分の方がアドバンテージがあると確認できていたので、もっと早く勝負を仕掛けるべきでした。悔しくて言葉がありませんが、しっかりとこの気持ちを受け止め、同じことを繰り返さないようしっかりと次のレースに反映させ、勝利したいと思います。」

本田重樹監督「今回は全日本として初めての20周のレースということで、タイヤ戦略が大きな鍵となりました。そのレースに対し、我々は以前より実績のある手堅い手法で臨みました。序盤のペースはそれほどでもありませんでしたが、後半になると回りのマシンのペースが上がらなくなり、この展開は我々の思惑通りだとほくそ笑んだのですが、そこは昨年のチャンピオン、苦しみながらも高橋に隙を与えてくれませんでした。結果的に僅差の2位。ここは勝っておきたかったので残念でした。次回また頑張ります。」
堀尾勇治チーフメカニック「毎回勝つために準備をし、戦っているわけですがそれでも常に勝てる状態まで持っていくのは大変です。今回はそうした戦いの中でライバルに対し、アドバンテージを作ることができたレースだっただけに、2位という結果はとても残念です。本来であれば新しいサスペンションを投入し、セットアップを進めたかったのですが、高橋巧はホンダのエースライダーとして結果を出すことが求められるため、シリーズのポイントを考えて手堅い方法を採りました。見事その選択が功を奏し、優勝争いをするところまでたどり着けたのですがもう一歩、その前に出ることができませんでした。勝つために足りないモノは何か、はっきりと確認することができたので、その点では大きな収穫のあるレースとなりました。オートポリスに向けてテストをすることができるので、そこでしっかりとマシンのセットアップを進め、次こそは勝ちたいと思います。」