2013年全日本第6戦スポーツランドSUGO
高橋 巧「チームが立てた作戦的にはうまくいったので、あとは自分がレースをまとめられれば良かったのですが、それができずに本当に悔しいです。序盤のペースが上がりにくいこと、アウトラップも同様の状況なのは分かっていたのでそこは我慢しようと考えていました。実際にピットイン前までにトップに追い付き、さらにピットアウト後のレース終盤もトップに追い付いたので、そこまでは良かったのですがあと一つ、前に出ることができませんでした。本当に悔しいです。」
浦本修充「セッティングを変えずに走り込むことを意識した結果、予選は3番手となり、自分としてもマシンの状況を良く把握できるようになったのでとても意義のある予選となりました。決勝はポールシッターが逃げるだろうと思っていたのでとにかく付いていこうと考えていたのですが、前をふさがれてしまい、結果的に順位を上げられずに終わってしまいました。ここまでの4レースすべて5位と悔しさ以外何もない結果ではありますが、努力を重ねていくしかありません。」
亀谷長純「決勝日朝のウォームアップ走行でトライしたセッティングが良く、決勝でもいいフィーリングだったので早めに準位を上げていこうとチャレンジしたら、思った以上にマシンの方の無理が利かずに転倒してしまいました。でもこのセットアップは今後のベースになっていくものだと感じているので、この先の走行が楽しみになりました。チームもいろいろと考え、トライしてくれているので、何とか早くマシンを仕上げ、チームとしても自分としても早く本来の場所でレースがしたいです。」
堀尾勇治チーフエンジニア「鈴鹿8耐で優勝し、耐久ウイナーチームとしてJSB1000クラスのセミ耐久に臨んだのですが、勝つことはできませんでした。本人の調子もウイークに入ってからいい状態で、チームも彼の走りを最大限バックアップできるようにと作戦を立て、いろいろと準備してきました。その結果、レース中盤でピットインし、前後のタイヤも換えてタイムロスせずコースに戻せたところまでは良かったのですが、最後のもう少しの部分が足りなかったようで、1000分の72秒差で負けてしまいました。まだこのクラスは残り2戦あるのでそこで勝ち、高橋にとって初のJSB1000チャンピオン獲得を果たしたいと思います。J-GP2クラスはここまでのレースの反省から、とにかく安定したマシンで走り込みをさせました。その結果が出て、予選でもフロントローに並び、決勝が楽しみになったのですが、浦本の身体が大きいというハンディをライバルたちにうまく使われてしまい、トップ争いまで辿り着くことができませんでした。さらに頭を使い、手足の長さを生かした走りができるよう、そこは継続してアプローチさせたいと思います。ST600の亀谷長純は、まだマシンのセットアップが足りず、ライダーに苦労させてしまっている状況から抜けだせずにいます。マシン面でアプローチできる部分は十分にあるはずなので、もう一度すべて見直し、組み立て直したいと思います。」