2010年全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 第2戦鈴鹿2&4

第2戦鈴鹿2&4


■選手コメント
高橋巧「決勝は2分8秒台でのレースとなったので、トップ争いに加わることが出来ました。自分は2分9秒台が自己ベストだったのですが、8秒台は十分に見えていたので、決勝中のペースに関しては落ち着いて走ることが出来ました。スタートが得意ではないのですが、3番手で1コーナーを立ち上がれたのも大きなポイントでした。前に出られたらチャレンジしてみようと思っていて、終盤にそのチャンスが来たので前に出てみたのですが、マシンの仕上げの部分で、シケインの飛び込みなどは甘かったので、このあたりが次への課題になります。優勝、2位といいスタートを切ることが出来ましたが、次のオートポリスは去年走っていないので、しっかりテストをして第3戦でもいい結果を出したいと思います。応援、ありがとうございました。」
小西良輝「予選を終えてから決勝までの間に、いろいろとレースシミュレーションをしていたのですが、直線では馬力の違いからJSB1000のマシンに抜かれ、コーナーでは前をふさがれてしまうのでどうしようかと考えていたのですが、決勝では正にその展開になり、その先の勝負をイメージしていなかったことから、非常に苦戦することとなってしまいました。やはりレースは自分の中に熱いものを抱きながらファイトする部分も必要で、今回は冷静に分析した上でその熱くファイトする部分を上乗せせず決勝を走ってしまったことから、分かっていた苦戦をすることになってしまいました。次のレースではそうした予想できる状況の中でどう勝負していくのか、そのことにトライできる走り、マシン作りをして戦っていきたいと思います。チームの頑張りによって、結果的に開幕戦に続き2連勝を上げることが出来たのは良かったです。次回以降はよりレベルの高い走りをお見せしますので引き続き応援、宜しくお願いいたします。」
■レースコメント
土曜の予選日はノックダウン方式を採用。高橋、小西ともに最初のセッションから順調に走行し、最終予選まで進出。特に小西は600ccというハンディがありながら最後の12名の枠の中に入り、最終的には11番手のスターティンググリッドを獲得した。高橋は2分9秒355でフロントロー3番手となった。18度まで気温が上がる中、決勝がスタート。高橋、小西ともにまずまずの飛び出しを見せる。高橋は3番手で1コーナーに入ると、ペースを上げながら逃げる前の2台に付いていき、トップ争いは3台に絞られる。小西はオープニングを13位で戻ってくる。3位を走る高橋だったがチャンスを見つけ2位に上がり、さらにラストラップのダンロップコーナーのインに飛び込み、一瞬トップに立つ。すぐに抜き返されてしまうが諦めず、スプーンコーナー1個目から2個目への間で前のライダーのイン側に飛び込み、もう一度トップに立つ。そのままシケイン入り口までトップで来た高橋だったが、飛び込みでインを秋吉耕佑選手に突かれ、ゴールラインまでの加速で1000分の74秒届かず2位。レース中のファステストラップ2分8秒298は高橋が4周目に記録したものとなった。また小西選手はJSB1000のマシンにラインをふさがれ、後ろからは同じクラスを戦う山口辰也選手にパッシングされるなど厳しいレースとなったが、終盤に再びペースを上げ、クラストップ、総合14位でチェッカーとなり、J-GP2で2連勝を飾った。
本田重樹監督「高橋巧は金曜日は午後の走行がウエットになってしまったり、土曜日の最終予選で転倒してしまったりしたことから、目標タイムに届かず、それが結局は最後まで響いてしまいました。レースは最終ラップのチェッカーまでトップ争いを展開し、終盤の勝負どころでは前に出るトライをし、それを実現した点は非常に評価できますし、バックアップしている我々としても非常にレースを楽しむことが出来ました。小西良輝については、JSB1000との混走ということで、前をふさがれることは分かっていましたが、その部分で苦戦を強いられることになってしまいました。それでもJSB1000との混走で総合14位という結果は、小西にとって自信になるし、我々としてもさらに頑張ろうという力が湧いてきました。次戦も頑張りますので応援、宜しくお願いいたします。」