2009年鈴鹿8時間耐久ロードレース

■選手コメント
山口辰也「順調にレースを進めることができていたので、手応えを感じながら決勝を走っていたのですが、突然足元をすくわれてしまい、何がなんだかわからないうちに転倒してしまいました。もっといい走りができたのにそれをお見せできず、本当に残念です。皆さんの期待に応えられず、申し訳ありません。この悔しさは残りの全日本にぶつけたいと思います。応援、ありがとうございました。」

小西良輝「チームが困ったときに僕の出番だと思い、そのためにハードなトレーニングを積んできましたので、2時間強の連続走行は、状況的に楽なものではありませんでしたが、問題ありませんでした。結果は残念なものになってしまいましたが、これもレースです。この悔しさを次のステップアップへの糧とし、さらに努力します。応援、ありがとうございました。」

安田毅史「路面がどんどん変わり、スリックで雨の中を走ったりと、本当に大変なレースでした。決して無理をしたわけではなかったのですが、あっという間に足元をすくわれてしまいました。まだまだ自分の力量不足です。チームの力になればと、8耐参戦のオファーを受けたときは本当に嬉しかったです。さらに努力を重ね、もっともっとチームの力になれるライダーになりたいと思います。応援、ありがとうございました。」
■レースコメント
決勝は山口がスタートライダーを務め、2番手でスタート直後の1コーナーに飛び込む。2周目にトップを走るF.C.C. TSR Honda秋吉耕佑選手が転倒してしまい、山口が自動的に先頭に立つ。トップ争いは背後に付けるヨシムラスズキwith JOMO酒井大作選手との一騎打ちとなるが、2位走行中の15周目、転倒車が後ろから山口のマシンをコースの外に押し出し、山口も転倒してしまう。
何とかマシンを起こし、ピットに向かう山口。順位は大きく落としてしまったが、完走を目指してチームスタッフ総出でマシンを修復。コースに戻る。
安定してラップを重ね、順位も徐々に上げていくゼッケン634。しかし小西の走行の際、突然雨が降り出してしまい、そんな中をスリックタイヤで走行する状況となってしまった。激しい雨のためにセーフティカーが入るこの難しいコンディションでも百戦錬磨の小西は安定してマシンをコントロールし、23周して予定通りピットイン。ガソリンを給油し、レインタイヤを装着するが、雨は降ったり止んだりの微妙なコンディション。ここでチームは路面コンディションを最も熟知している小西に連続走行を要求。こうした状況が起きることを前提にハードなフィジカルトレーニングを事前にこなしてきた小西は、その要求に応える。結局小西は52周、2時間強の連続走行をこなして見せた。しかし安田にライダー交代し、さらに順位を上げようとしていたが、またしても激しく降り出した雨に足元をすくわれてしまい、転倒してしまう。ピットに戻ったマシンを再び直し、山口が19ラップ。最後は再び小西が16周し、チェッカーとなった。
本田重樹監督「耐久レースは想像できないようなアクシデントが起きるので、本当に難しいですね。今年は改めてそれを痛感した年でした。マシンも順調に仕上がり、レースウイークの中で、こなすべきメニューもしっかりと消化してきていたので、たしかな手応えを感じながら決勝に臨むことができたのですが、残念な結果となってしまいました。たくさんの方に応援いただき、ぜひ皆さんに喜んでいただけるレース結果を出したいと頑張ったのですが、力及びませんでした。さらに精進し、来年は喜んでもらえる結果を残したいと思います。たくさんの応援、ありがとうございました。」