2009年全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 第2戦鈴鹿2&4

第2戦鈴鹿2&4

■選手コメント
山口辰也「マシンは完璧な状態で、すべては僕の走りにかかっていました。このレースウイークに初めて2分7秒台という今まで未知の世界だった領域に入ることができ、さらにはそこで安定してラップを刻めるようになりました。ただし、そういう状態にすることはできたのですが、そこでさらに前を走るマシンを抜ききる走りをするというのは、なかなか難しいものがあります。それだけにスタートで飛び出し、ポールシッター秋吉選手の背後に付けなければならなかったのですが、4番手になってしまい、すべての計算はそこで終わってしまいました。手ごたえを感じていただけに、本当に残念です。今回もたくさんの応援をいただき、ぜひ期待に応えたかったのですが残念です。次回こそは優勝を果たしたいと思います。応援、本当にありがとうございました。」
■レースコメント
金曜日のART合同テストから山口は順調にセットアップを進め、2分7秒621の2番手となった。予選はノックアウト方式が採用された。山口は順調にタイムを伸ばし、2分7秒260で予選4番手に付けた。決勝日朝のウォームアップ走行で決勝用セッティングとタイヤを確認。朝8時からという路面温度がまだ上がりきっていない状況の中、2分8秒131と総合2番手のタイムをマークすることに成功し、手応えを感じながら決勝を迎えることとなった。
レースがスタート。予選から安定して速さを見せていたポールシッター秋吉耕佑が飛び出す。山口はこの展開を予想していたので、うまくスタートで前に出て秋吉の後ろに付けたいところだったが、2列目ということもあってうまく前に出ることができず、序盤は4位の位置で周回する。東コース、西コースともにコーナーでは前車の背後にピタリと付け、直後のコーナー飛び込みで前に出ようとチャンレンジするが、なかなか抜け切ることはできない。それでも5周目に中須賀克行を攻略し、3位に上がる。さらに前を走る酒井大作を攻略しようとする山口。13周目のダンロップコーナー上りでインから前に出て2位へ。しかし14周目に周遅れを交わすタイミングで再び順位を3位に落としてしまう。
そうして迎えた緊迫のラストラップ。またしても得意のダンロップコーナーでインに入る山口。これを抑えようとさらにラインをインに取った酒井だったが、このためにややスピードを失い、通常のラインで速度を乗せた山口が前に。結局、そのままゴールし、山口は2位でチェッカーとなった。
チームコメント「「スポット参戦してきた秋吉選手の好調さは事前テストで分かっていたので、レースウイークを通して、彼に負けないスピードを得ようとさまざまなトライを重ねました。その結果、山口の自己ベストタイムを次々と更新し、2分7秒260というタイムもマーク。さらに安定して7秒台でラップすることのできるマシンにも仕上がりましたので、決勝が楽しみでしたが、すべては2列目という予選位置が決めてしまったのかもしれません。絶好のチャンスだっただけに残念ですが、非常にレベルの高いレースの中で2位という結果を残すことができて、内容的には満足しています。さらにテストを重ね、第3戦オートポリスではチーム初のJSB1000クラス優勝を手にしたいと思います」