2008年全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 鈴鹿
第5戦 鈴鹿
■レースコメント
今シーズンも残り2レース。今回のレースは、ST600クラスの小西が8位以上に入賞すればシリーズチャンピオン決定という状況で第5戦を迎えた。金曜日のART合同テストは朝、ゲリラ豪雨に見舞われ、金曜深夜には雨が降るという不安定なコンディションとなった。予選の行なわれる土曜日はST600のA組にウエット宣言が出されたが、路面はところどころにウエットパッチが残りながらもドライ。それ以降は完全なドライで走行することが出来た。このため、2組の予選で各組頭取りでのスターティンググリッド決定となり、小西は6番手、小林は4番手で決勝を迎えることとなった。チャンピオンに王手をかけてのレースとなった小西は気合十分で決勝に臨む。ールショットはライバルに譲ったが、シケインでトップに立ち、先頭でオープニングラップを戻ってくる小西。小林もまずまずのスタートを切り、3番手に付ける。小西とポールポジションの野田弘樹選手のペースは後続を大きく上回るため、5周目にはマッチレースとなった。テールtoノーズでシケインを立ち上がる2台。しかしここで野田選手が転倒し、直後に付けていた小西は避けるためにラインを大きく外し、このために順位を3位まで落としてしまう。小林は2位。その直後、ライディングのリズムを狂わせてしまった小西は逆バンクで転倒してしまい、リタイヤでレースを終えてしまった。小林は積極的な走りでトップに出てレースを引っ張ったが10周目のデグナーでコースアウト。何とか復帰し、4位でゴールとなった。
■レースコメント
開幕戦で負った怪我のために欠場していた安田が復帰ということで、チームは事前テストから充実した走行を重ねることが出来た。予選は午前と午後に計2回の予選が行なわれ、安田は復帰レースながら上位に食い込む走りを見せ、4番グリッドを獲得した。JSB1000クラスは今回、15周のレースが2回行なわれる。復帰レースには厳しいが、チームは万全の準備をして決勝を迎えることとなった。第1レースで安田はやや出遅れ7番手で1周目をクリア。上位陣が2分9秒台に入れるのに対し、なかなか9秒台へ入れることが出来ない。このため、6周目には8位へポジションダウン。しかしレース中盤に周囲がタイムを落とす中、落ち幅を抑えて走行し、順位を盛り返す。結局、このレースは7位でチェッカーとなった。
第2戦
■レースコメント
第2レース。徐々にレース勘が戻ってきた安田は得意のスタートダッシュを決め、1周目を4番手でクリアする。2周目に2分8秒台へ入れ、上位陣に負けないペースで周回する。その後、テールtoノーズで後からプッシュされながら4位争いを展開したが、そのまま4位でゴールとなった。