2018年全日本ロードレース選手権第3戦オートポリス2&4
水野 涼
「なかなかフラストレーションの溜まるレースが続いてしまっている中で、チームがいろいろ準備してくれたものがオートポリスではしっかり機能してくれたことから、順位こそここまでの2戦とあまり変わらないのですが、タイム的にはトップとの差が詰まっており、手応えを感じながらのレースウイークとなりました。決勝はとにかく自分の走りがまったくできない状況で、本当に苦しい戦いとなりました。リザルトはまったく納得出来るものではありませんが、マシンは着実に良くなっているので、もっともっとマシンに乗りこみたいという気持ちでいっぱいです。」
本田重樹監督
「このところJSBマシンの難しさを改めて感じている水野。我々は積極的にコースを攻められるようにセッティングを模索したウイークでした。金曜日の走行で方向を見極め、予選では上位10台が参加出来るQ2進出を目標にしました。Q1で12番手近辺に位置した水野に2セット目の新品タイヤを投入し、再度アタックさせて目論み通りQ2進出を決め、8番グリッドを確保しました。決勝では天候に翻弄され、経験値の少ない水野にとっては厳しい状況を強いられました。我々のチョイスしているスリックタイヤはコンパウンドが硬く、ハーフウエットの路面では機能しない事は明白でしたのでレインタイヤをチョイスしましたが、早い段階でタイヤは消耗してしまいました。リザルトは22位と低迷しましたが、難しい状況を完走出来た事が唯一の成果でした。」
堀尾勇治チーフメカニック
「鈴鹿8耐に向けてCBR1000RR SP2をもっと自分のモノにできるよう、鈴鹿2&4の事後テストも行い、水野のライディングに合わせられるよういろいろとトライしてみました。今回は事前テストがないため、去年の高橋 巧のデータをベースに、水野のライディングにアジャストして持ち込んだのですが、結果的には本人がリズムを掴むことができ、開幕戦のもてぎ、第2戦鈴鹿ではできなかったことにもチャレンジできるようなレベルになってきました。決勝は難しいコンディションで、チームとしてああいう状況は決して嫌いではないのですが、最終的にタイヤ選択を決めるのはライダーなので、なかなかそこは決めにくかったと思います。とは言え、オートポリスのレースウイークは収穫の多いものとなったので、次のSUGOに向けて大きく進化できたと思います。」