2017年全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿2&4

jsb1000bannerresult高橋 巧
「レースウイーク中ずっとトップにいた中須賀克行さんがレースでは転倒でいなくなってしまい、単独で走ることにもなって、ペース的にも今一つのレベルだったので、勝てたのは嬉しいですけど複雑な気持ちです。予選までの感触であれば2分7秒台前半で走れると思っていたのですが、うまくマシンがまとめきれず、それも達成できず、自分としては苦しいレース展開となってしまいました。まだまらやらなければいけないことがたくさんあるので、それを次のレースに向けて一つ一つこなしていきたいと思います。」

本田重樹監督
「いつものスプリントではなく、8耐というものを念頭に置いた200kmというスタイルのレースがJSB1000クラスの開幕戦となりました。今年の8耐に対してのシミュレーション的要素もあり、巧はまだ本調子のマシンではないながら、きちんとラップを重ねてレースで勝利することができました。久々の優勝で、これは我々にとってとても嬉しいことで、今後に弾みが付きます。その中で見付かった課題もたくさんあるので、今後はそれを一つ一つ消していき、次のレースでの結果、さらに夏の鈴鹿8耐でのより良い成果を求められればと思います。何はともあれ、今回は協力いただいている皆様のおかげで開幕戦優勝を飾ることができました。ありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。」

堀尾勇治チーフメカニック
「やっとポディウムの真ん中に巧を立たせることができました。レース展開を考えると、決してやり切ったと言えるようなものではありませんでした。でも長いシーズン、そして鈴鹿8耐というものを考えると、一つずつ積み上げてきたものを出し切り、優勝できたことは大きなものだと感じています。去年まではストレートでライバルに付いていくのが精一杯だったのに、今年は逆に抜きにかかることもでき、それはホンダのやる気を感じるところだと思いますし、今後はそれを活かせる車体、タイヤのチョイスなどを含め、チャンピオンに肩を並べられるレベルにまで早く仕上げたいと思います。とは言え、このレースウイークにずっと2番手でそこに甘んじてしまっていた現実もありますし、この勝利はあくまでも進化の過程の中のもので、もっとやれよ、と神様が言ってプレゼントしてくれたものだと感じています。実力はまだまだ2位。早く強力なチャンピオンに肩を並べて正面から立ち向かえるよう日々努力していきたいと思います。」