2017年全日本ロードレース選手権第1戦筑波

RACE1
RACE2
水野　涼
「本当は全戦ポールtoウインをねらっていたのですが、いきなり開幕戦の第1レースでそれができず、残念でした。ドライでもウエットでもマシンは良い感じに仕上がっていたので、自信を持って二つのレースに臨むことができました。当面の目標は、昨年のチャンピオンである浦本選手が記録した4連勝を超えること。一つずつ、しっかり戦っていきたいと思います。」

名越哲平

「事前テストはアジア選手権参戦のために参加できず、そこでの時間不足が最後まで足を引っ張ってしまいました。今年は全日本とアジア選手権という貴重な経験が積めるチャンスをいただいたのですが、自分自身がまだそれに対して消化不良で悔しい思いをしています。ですが決勝中にやっと自分のリズムも取り戻せてきたので、来週のアジア選手権で巻き返したいと思います。」

本田重樹監督
「J-GP2クラスの水野涼には素直におめでとうと言ってあげたいレース内容でした。本人はレースウイークに入る前、全戦ポールtoウインを目指すと言っていたのですが、最初のレースの予選を落としてしまいました。ですがそれも、雨のために当初予定されていたスーパーポールが変更され、難しい路面コンディションになった影響ですので、仕方ない面もありました。でもそれを払拭する見事なレース展開をレース1、レース2ともに見せました。今後に繋がるレースになったと思います。ST600の名越哲平は、今年新しいスポンサーさんになって、心機一転でのチャレンジになりました。先週、アジア選手権のSS600クラスに参戦し、スリックタイヤに乗ってきたので、乗り換えにどの程度対応できるか見ていましたが、思った以上に苦労してしまいました。最終的なレースタイムは良いところまで行ったのですが、いかんせん、予選の位置が悪く、挽回できるまでには至りませんでした。今回の取り組み方の失敗を来週のアジア選手権でのレースに活かし、経験を積んで次戦以降にレースに繋げていってくれればと期待しています。JP250の上原くんは、非力なバイクでマシンパフォーマンスの差はあって厳しいレースだったはずですが、見事ポールtoウイン。見事な勝ち方でした。最後まで諦めない戦いは、見ていて楽しかったし、嬉しかったです。今後の彼の成長に繋げられればと思います。今年も頑張りますので応援、宜しくお願いいたします。」

堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP2クラスの水野は事前テストから好調で、ロングラン、タイヤ選択など、予定のメニューをすべて完璧にこなしていました。ウイークに入ってからもその好調ぶりは維持できていて、メカニックの本田光太郎とも綿密にミーティングをし、マシンをしっかりと造り上げられました。木曜日に56秒台へタイムを入れ、本人は6秒台でのラップを目指すと言っており、そのレベルでのタイヤの使い方など、非常に得るものが大きいウイークとなった印象です。ドライでもウエットでもマシンが機能するところを冷静に確認できていたので、レース1、レース2とコンディションは変わりましたが、安定して結果を出すことができました。次の鈴鹿2＆4には、他チームからJSB1000のマシンで参戦します。その経験をさらにJ-GP2に活かし、うちのチームでの8耐の柱になるライダーに成長することを期待しています。ST600の名越は今年から昭和電機さんとのコラボチームになりました。昨年のランキング3位、そして勝ったここ筑波のレースと言うことで、周囲の期待は高まりましたが、アジア選手権に参加して、そこでまとめきれなれず、しかもそのために事前テストに参加できず、不安が結果に繋がってしまった印象です。とは言え、レースウイークの中で徐々に上向きなってきていたので、チームとしてその流れをもう少し押し上げてあげられればという部分は反省点です。レース終盤のラップタイムはトップと遜色がなかったので、早くそのレベルに到達できていればと思います。JP250の上原は、今年からチームに加わったライダーで、クラブチームなので、最低限のサポートをしていけばいいだろうと思っていたのですが、経験のあるメカニックを担当にしてテストしたところ、思った以上の結果を出してくれて、こちらがやったことへの答えもタイムとして出してくる。ライダーが結果を見せてくれると、チームとしてもそこへの対応をするようになるという感じで、社内の人間がどんどん動き出した結果、今回のポールtoウイン。さらに動かなければいけなくなりましたね。とても良い相乗効果で、次のSUGOもマシン的に厳しい戦いなりますが、チームとしてしっかりサポートしたいと思います。」