2015年全日本ロードレース選手権第8戦岡山国際

jsb1000banner1

 

 

 

 

 

高橋 巧

「事前テストもフィーリングが良かったのですが、レースウイークに入って今ひとつ流れが良くなく、さらに予選で無駄な転倒をしてしまい、勢いに乗れませんでした。決勝もスタート自体は悪くなかったのですが1コーナーで止まりきれず、そこで順位を落としてしまいました。もう少し早く2位になれていれば違った展開になったかもしれませんが、2位に上がったときにはもう中須賀さんは見えない距離でした。最終戦は得意な鈴鹿でしかも2レースあるので、なんとか中須賀さんの連勝を止めたいと思います。」

 

浦本修充

「元々このコースは苦手で、でもJSB1000になったら状況は変わるのではないかと期待していたのですが、結果的には同じでした。テストから今ひとつ流れが悪く、トラブルかと思っていたらセッティングの問題だったりと、無駄に時間を使ってしまったこともセットアップが大きく遅れる原因となってしまいました。それでも決勝中には予選よりも良いペースで走ることができたし、収穫の多いレースとなりました。最終戦は8耐でたくさん走った鈴鹿ですし、良いレースをしたいと思います。」

 

 

 

 

 

水野 涼

「予選までのタイムを見ると、レースは國峰選手と自分の一騎打ちになると予想していました。実際に決勝はそのような展開になり、國峰選手の後ろで様子を見ていたら、途中でペースが落ちてきたので前に出てみたのですが、そこからペースを上げられず、また前に出られてしまいました。それで最終ラップのダブルヘアピン入り口に勝負どころと決め、考えていたとおりのパターンで勝つことができました。去年はタイトル獲得を果たせず、今年はそのためにこのクラスに残ったので、最終戦もしっかりと勝ってしっかりとチャンピオンを獲りたいと思います」

本田重樹監督

「J-GP3クラスの水野涼は、先週のもてぎGPの翌週となる今回はマシンの仕様が違い、若干戸惑いながらのウイークとなりました。そんな中でも水野は着実にタイムを上げ、予選ではフロントローにマシンを並べるまで復活してきました。決勝はスタート後3周目に複数台の転倒があり赤旗中断。トップを走っていた水野ですが、集中力を切らす事無く2回目のスタートも上手くこなし、終始トップ争いを展開したのは成長の証しと言えます。最後までトップ争いは続き、最終ラップで勝負所を選んだ水野が勝ったのは褒めてあげたいです。JSB1000クラスの高橋 巧はハードの差が何とももどかしいところでが、本人は最大限の努力をしているのが感じ取れます。苦しい戦いの中でキッチリ2位を獲るあたりはさすがと褒めてあげたいと思います。浦本は巧ほどのスキルがまだありませんが、経験を積んで巧に続くような走りを期待するところです。今回も上位の壁を突破できず、7位ゴールでしたが、それでも少しずつ上位に近いタイムで走れるようになってきたので楽しみです。」

 

堀尾勇治チーフメカニック

「J-GP3クラスの水野は國峰選手との一騎打ちという展開の中、冷静に自分の勝負所を作り、ラストラップまで手の内を明かさずに押さえ、最後の最後に切り札を出してのトップチェッカーは見事でした。完全にレースをコントロールし、勝利を挙げました。あとはチャンピオン獲得を目指し、最終戦をしっかりと戦ってほしいと思います。JSB1000クラスの高橋巧は、厳しい戦いを引き続き強いられています。それでも自分たちの前年度のタイムを、同じようなマシン、タイヤで上回る走りを見せています。ライダーも3kg、4kgという減量をしてきているのですが、それでも勝てないというのが厳しい現状です。MotoGPでもV3チャンピオン中須賀克行選手に引けを取らない走りを見せましたし、巧が努力しているのは見て取れます。隙あらばしっかりとそこを突けるよう、我々も引き続き努力を続けたいと思います。浦本修充は序盤のペースアップという課題を今回もクリアできませんでした。ですがレース終盤には上位ライダーと遜色ないペースで走って見せましたし、ウイークを通じて成長を見せたと思います。」