2015年全日本ロードレース選手権第6戦オートポリス2&4
高橋 巧
「厳しい状況の中でベストを尽くそうと、決勝ではとにかく前に出て、行けるところまで行こうと決め、それを実行しました。途中、中須賀さんに抜かれたのですが、その後で抜けるチャンスがあったのでトライしたら、中須賀さんのマシンのフロントタイヤと背中が接触。レースの後で見てみたら、ツナギにタイヤの跡が残っていました。できる限りの走りをしてみたのですが、4位で終わってしまいました。最低でも表彰台には上がりたかったので残念です。」
浦本修充
「今回のレースの目標は、予選で2列目までに入り、決勝ではトップグループに最後まで付いていく、というものでした。予選は5番手で2列目に入ってそれをクリアできたのですが、決勝ではスタートを失敗したことから前を塞がれてしまい、トップグループから離されてしまいました。それでも周回を重ねる毎にペースを上げることができ、常にトップグループを視野に入れながらレースができたのは大きな自信になりました。後で考えてみれば、物理的に2位争いのグループに追い付くのは難しかったので、落ち着いて5位争いの先頭に出ることだけ考えれば良かったのですが、とにかく先頭集団に追い付こうということだけ考えてプッシュし続け、それがいきすぎてしまいました。次はスタートでミスせず、しっかりと走りたいと思います。」
本田重樹監督
「8耐明け初のレース、巧とナオは万全の体調でレースに臨みました。ART走行まではナオが絶好調でした、巧はスペアマシンを使いベストセッティングを探り続けました。予選は巧・ナオ5位6位と初めて横並びになり、8耐以降のナオが一皮剥け、レースが楽しみになりました。決勝では巧が積極的に前に出てライバルを抑えましたが、レース後半に折り返すところで抜かれ、2位キープに努めましたがヘヤピンでミス。4位に落ち、そのままの順位でゴールとなりました。ナオは序盤出遅れましたが、追い上げ6位まで上がった時に痛恨のスリップダウン。追い上げていただけに残念な結果でした。」
堀尾勇治チーフメカニック
「苦しいレースウイークのスタートで始まり、最後までその状態は変わらずに終わってしまった感じです。連勝して速さ、強さを見せている中須賀選手を超えようと、マシンの作り方、タイヤの使い方など新しいトライをし、少し進歩できたのですが、それ以上にライバルが前に進んでいる、という状況です。とは言え、2年前、3年前の自分たちと今を比較すると、スピードも大きく出ているし、進化できています。さらに大きくステップアップできるよう、努力を続けます。」