2015年全日本ロードレース選手権第1戦 鈴鹿2&4


高橋 巧
「金曜日にマシンのフィーリングが大きく変わってしまい、そこで大きく出遅れてしまいました。パーツなどを換えてもらい、土曜日はいつもの状態に戻り、6秒台にも入れることができたので決勝は十分戦えると思っていたのですが、コンディションの変化に対応仕切れず、マシンが思うように働いてくれませんでした。トップグループのペース的にはまだ余裕がありましたし、自分としてはもっと戦いたかったので本当に残念です。オートポリスでしっかり勝ち、そこから巻き返します。」

浦本修充
「悔しいの一言です。すべては事前テストでの自分の転倒からで、そこは本当に残念で仕方ありません。ただ、だいぶJSB1000のマシンにも慣れてきましたし、タイム的にも感触としてはこの鈴鹿で7秒台へ入れ、さらに一発でも良いから6秒台を出そうと考えていました。その手応えは十分にあるので、これからさらにマシンに乗り込み、自分のレベルを着実に上げていきたいと思います。」

本田重樹監督
「開幕前のテストから順調にタイムを上げてきた巧は、鈴鹿でも2分6秒台を記録していたので、決勝では良いレースができるはずと期待していましたが、少しアベレージの部分でライバルに対して遅れてしまい、残念な結果となりました。特にストレートスピードの差は致命的でその分、コーナーで頑張らなければならないのですが、その走りをレース序盤から強いられたため、中盤以降、タイヤの状態が厳しくなってしまいました。このあたりはしっかりと改善できるよう、全力でサポートしていきたいと思います。開幕戦を4位で終えてしまったのは残念ですが、チャンピオンシップを考えると、転倒よりは良い結果だったので次戦、しっかりと巻き返します。JSB1000クラス初レースとなった浦本修充は、事前テストで転倒してしまい、負傷してしまいました。それがダイレクトにレース結果に響いてしまいました。浦本と同じ若手ライダーであるジョシュ・フック選手、野左根航汰選手らに後れを取ってしまったのはひとえに、事前テスト不足です。まだ完治していない手と膝を抱え、本人は相当厳しい状態だったと思います。当初の目標としていたシングルフィニッシュは果たせませんでしたが、ケガを抱えた初レースで12位は、スタートとして及第点です、次戦以降は身体をしっかりと治し、マシンも浦本のライディングにもっと合わせられるよう、セットアップを進めてオートポリスではさらに上位を目指します。」

堀尾勇治チーフメカニック
「高橋巧は事前テストから好調で、盤石という状態までにはいかないながらもトップグループの中でレースができる状態にはありました。直前にテストが続いたので、そこで使ったものをリフレッシュして金曜の走行で投入したのですがそれが思うようなフィーリングが得られず、初日は失敗してしまいました。二日目はテスト時の状態に戻し、そこそこのレベルまで盛り返せたのですが、決勝では最後に勝負する前に自分たちのマシンが問題を抱えてしまい、4位で終わってしまいました。マシン的にピンポイントセッティングで、その幅の中に入っていれば本人は十分に優勝争いをねらえるところにあるのですが、今回はそれができずとても残念です。次戦はもう少ししっかりと仕上げ、勝負したいと思います。浦本修充はJSB1000クラスデビューレースとなりましたが、事前テストでケガしてしまい、万全ではないながら、10位でフィニッシュできたので及第点だと思います。ただ、ケガをしてしまうとこういう流れになってしまうのでそこは今後、十二分に気を付けてもらいたいですね。」