2014年全日本ロードレース選手権第5戦 もてぎ2&4

浦本修充「スタートがすべてでした。ミスして離されてしまい、追い上げのレースになってしまいました。コース上にラバーがあるのは本田監督にレース前、アドバイスを受けて理解していましたし、状態はしっかりと確認できました。路面の状態は本田監督が言っていたとおりで、中盤から後半になるにつれてグリップが良くなり、トップを走る高橋選手は何度も後ろを見ていたのでかなり厳しいんだろうなと思い、プッシュし続けたのですがもう少しというところでチェッカーになってしまいました。次はミスなく、しっかりと自分のレースをしたいと思います。」

亀谷長純「バイクは少しずつ良くなっているのですが、それでもまだポテンシャルがトップ争いに加われるレベルには達していなくて、そこでもがいている状態です。自分の走りもなかなか思うように出来ないので、ちょっとフラストレーションも溜まっています。決勝では3位集団から4位集団に加わることが出来ていたので、あのまま最後までその中でレースがしたかったのですが、ちょっと選んだタイヤが厳しくなってしまい、後半になってペースを維持することが出来ませんでした、そこは自分のミスです。さらに色々トライを続け、マシンをしっかりと仕上げたいと思います。」

本田重樹監督「決勝前、浦本にアドバイスしたのは『F3のレースが直前にあって路面にはタイヤのラバーが付いているから、それに気を付けて序盤はトップに離されないようにすること。レース後半になったら自分たちの使っているタイヤのパフォーマンスがフルに発揮できるようになるだろうから、きちんとグリップが出たことを確認したら前に出るように』というものでした。実際に浦本はそのアドバイス通りに実行したのですが、唯一の誤算はスタートで大きく出遅れてしまったこと。ここだけでトップから2秒も離されてしまいました。結果的に追い付くことはできたのだけれど、前に出るまでには至らず、レースは負けてしまいました。それがとても残念です。ですが、マシンと浦本のコンビネーションでのパフォーマンスの高さはレース中の走りで証明できたので、次回の岡山では巻き返し、勝利を目指したいと思います。亀谷は色々トライしている中で、なかなか結果を出せずに苦戦を強いられていますが、今回のレースウイークでトライしたことがマシンのパフォーマンスを引き出すことにつながっています。1シーズンかかってしまうかもしれませんが、このまましっかりとマシンを仕上げ、浦本の後ろに迫るくらいのレベルには到達したいと考えています。亀谷自身にも、それを実現するための頑張りを期待します。」
堀尾勇治チーフメカニック「ライバルがどうやってアドバンテージを作り、レースで勝ちを収めるか戦略を立て、それを実行したのに対し、我々はそれを超えるところまで至れませんでした。浦本のスタート失敗がすべてで、本人もそれを挽回すべく頑張ったのですが追い付きませんでした。自分たちの持っている強みをレースでしっかり出すためにはまずミスをしないことが大前提で、そうしたレースができるよう、手前からしっかりと組み立てていきたいと思います。亀谷は今年初めて出来上がったマシンに乗っていて、すべてのコースが初走行、という状態でした。ですがここまでもてぎ、SUGO、オートポリス、そして再びもてぎと一巡したことで、同じマシンを使っている他のチームと抱える課題が同じだといういうこともあり、だいぶ問題点が明確になってきました。今回のレースウイークもそれを解消すべく色々とトライしたのですが、なかなか課題をクリアできずにいます。さらに様々なトライを行い、セットアップを詰めていきたいと考えています。」