2014年全日本ロードレース選手権第3戦 ツインリンクもてぎ

高橋 巧「テストからアベレージがよかったので、決勝ではスタートミスをしましたが、とにかく落ち着いていこうと頭を切り換えて走りました。残り3周で行こうと考え、それがうまく結果につながりました。」

浦本修充「自分ではそれほど激しくプッシュしていたいわけではなかったのですが、それまで一度も出ていないフロントの切れ込みが突然起き、自分としては転んだと思ったのですが幸いなことにそうならずにコースに戻ることができました。走りのリズムもずっと良いですし、この好調さを維持して走り続けます。」

亀谷長純「だいぶマシンのセットアップも進み、レースはいい手応えを感じながら走っていたのですが、オレンジボールを出されてしまい、そこでレースを終えざるを得ませんでした。レース終盤にはさらにペースを上げられそうだったので残念です。」

RACE1

RACE2

水野 涼「メカニックにいろいろアイデアを出してもらい、それを自分なりに消化していくテスト、レースウイークの流れだったのですが、すべてがとても良い勉強になりました。2レース続けての3位は悔しいですが、勝利も十分に見えてきましたので、早くそこにたどり着けるようトライしていきたいと思います。」

本田重樹監督「J-GP3の水野 涼は、このところ大きく成長してきていて、本人ももっと上と意欲的に取り組んできています。予選も上の方のグリッドに付けることができて、レース1、レース2ともに3位という結果を出すことができました。でも評価したいのは、3位表彰台に上がったからと喜ぶのではなく、負けた悔しさを全面に出していた部分でした。その負けた悔しさを感じてくれれば、次戦以降の彼のレースはさらに成長していくと思います。そういう点から今後の活躍に期待できる、いい表彰台でした。J-GP2クラスの浦本修充は、テスト、このウイークとずっと好調で、アベレージタイムもとてもよいものでした。でも決勝へ向けてのセッティングで、我々サイドの詰めが少し甘い部分があり、修充に苦しいレースを強いてしまいました。結果的には4位ですが、それでもグランプリから帰ってきた高橋裕紀選手相手に堂々と渡り合いましたし、その内容も評価できるものですので、彼のレースも今後が楽しみです。亀谷長純は新しいマシンのセッティングに苦しみました。決勝朝のウォームアップ走行を終えてやっといいセッティングが見付かり、手応えを感じながら決勝に臨んだのですが、運営側のジャッジミスがあり、レースを途中でリタイヤせざるを得なくなってしまいました。マシンのマイナートラブルからオレンジボールを出され、これを出されるとライダーは即座に走行を止めなけばならないことから、亀谷はそこまでのシリアスさは感じないながらも指示には従わざるを得ないので、走行を止めました。この件に関しては競技監督から正式に判断ミスで迷惑を掛けましたとお詫びがありました。レース結果は戻ってきませんが、バイクのセットアップの方向性も見えてきましたので、今後のレースが楽しみです。JSB1000クラスの高橋 巧は、このウイークずっと好調で、十分に勝てるという手応えがありました。前回のオートポリスで勝ったことで、巧の中に自信が芽生えてきているのだと我々は感じていました。セッティングを進める上でも余裕があり、決して楽勝ではありませんでしたが、マシンのポテンシャルを100%引き出した巧の実力の高さを回りに知らしめることができたレースだったと思います。今後がまた楽しみです。今回もたくさんの応援をいただきました。ありがとうございます。」
堀尾勇治チーフメカニック「浮き沈みの激しいレースウイークになってしまいました。高橋巧は事前テストからいい準備ができていたので、それをレースでしっかりと発揮してくれてました。浦本修充もテストから好調だったので、レースまでそれを維持させたかったのですが、調子がよかった分、いけるだろうという我々の読みが油断を生んでしまったのかもしれません。亀谷はやっとセットアップの方向性が見えてきましたので、これをさらに進め行きたいと思います。水野 涼は常に自己ベストを更新し、非常に前向きなレースをしてくれました。少しマシントラブルが出てしまったのですが、それも本人のレベルアップがあってのものだと感じています。チームサイドでいいバックアップをし、彼の走りをさらにレベルアップさせていきたいと考えています。」