2014年全日本ロードレース選手権第2戦 オートポリス

高橋 巧「最悪のスタートで自分でもビックリしてしまいましたが、レースウイーク通じていいペースで走ることができていたので、とにかく集中して自分の走りをすることだけ考えました。久々でこの前何時勝ったのか自分でも忘れるくらいですが、これを続けられるようさらに努力します。」

亀谷長純「マシンのテストが十分にできていないので、マシンの持っているパフォーマンスをまだぜんぜん発揮させることができていません。まずはしっかりとマシンを造り上げ、トップ争いできるようにしたいと思います。」
浦本修充「転倒して締まったので何も言い訳することはありませんが、ペース的にはいいリズムで走れましたし、トップグループを上回るタイムで周回できていたようなので、そこは評価したいと思います。ですがまだまだ課題が多いので、それを一つ一つしっかりとこなせるようにします。」

水野 涼「追い上げてトップグループに追い付いた時、とにかく冷静に状況を判断するようにしました。やはり予選までにしっかりマシンを仕上げていかないと、トップ争いになったときに余力がなくなってしまうので、そこは本当に大切だということを痛感しました。今回はきちんとトップ争いの中に加われたので、そこは評価したいと思います。ミニバイク時代のライバルが今回のレースで優勝したので、次は負けないように頑張ります。」

本田重樹監督「J-GP3クラスの水野 涼は、MuSAShi RTハルク・プロのライダーとして今回が初のレースとなりました。金曜日のART合同テストではいい走りができていたのですが予選でそれが見せられず、少し心配しました。決勝前に最終セッティングを施し、それが功を奏したようでレースでは自分のペースで走ることができ、かつ自己ベストもその中で更新しながらトップグループを追いかけることができました。でもスタート位置の悪さが最後まで響き、表彰台に上ることはできませんでした。今後の課題としては予選でもっと前にいることができるようポジション取りをすることで、それができれば表彰台も間違いなく見えてくるはずです。今後の期待します。J-GP2クラスの浦本修充は、序盤に少しポジションを落とし、ペースの遅いライダーを抜くのに手間取っている間にトップ2台が逃げていき、やっと前に出たと思ったら今度は後ろから追い上げてきたライダーに抜かれてしまい、そのライダーが目の前で転倒してこれを避けなければならない状況になったりと、思うようなレース展開に持ち込むことができませんでした。最終的には転倒してしまったのですが、それでもすぐに再スタートをし、6位入賞したその勝負を諦めない姿勢は評価したいと思いますし、今後に期待したいと思います。亀谷長純は今年から投入した新しい車体であるNTS製NH6の実質上のシェイクダウンという状態で、なかなか仕上げに苦労しました。ただ、レースへ向けていいセットアップができたと思って期待したのですが、決勝では原因不明のエンジントラブルが発生してしまい、ペースを上げられずに不本意な結果となってしまいました。今後はさらにこのマシンの仕上げを進め、ポテンシャルは相当あると思うのでもっと上に行けるよう頑張ります。JSB1000クラスの高橋 巧は、一昨年の第2戦以来となる久々の優勝となりました。レースはスタートがかつてないほど最悪の展開で、一時は10位近くまで落ち込んで少し心配しましたが、このレースウイークはコンスタントに高いレベルでアベレージを刻めていたことからライバルに対して確実にアドバンテージがあったので、それがレースでも発揮できたと思います。今後もこういうレースを続けていけば、勝ち数も増えるし結果として念願のチャンピオン獲得も見えてくるはずです。レースとしてすごく内容の濃い、良い決勝だったと思います。応援、ありがとうございました。」
堀尾勇治チーフメカニック「愛知県豊橋にある武蔵精密工業にとっての鈴鹿、そして九州武蔵精密工業のある熊本県のそばにあるこのオートポリスでのレースは我々にとってとっても大切で、しかもホームコースだから絶対に負けられない、という特別な気持ちでいつも臨んでいます。JSB1000クラスで、たくさん応援に来ていただいた皆さんに勝利をお見せすることができて、それが何よりも嬉しく思います。本当にありがとうございました。」