Vol.235 2015年後半戦スタート

全日本後半戦がもてぎ2&4として始まった。
今回はGP2クラスだけ。うちは関口と赤間の二人がエントリーしている。
太郎は面白いライダーだ、毎回なんだかんだと文句ばかり言ってる。そのくせ成績は決して悪くは無い。まあ、ライダーはわがままだからね。俺達がゴルフで、もっと飛んで曲がらないクラブが欲しいとあれやこれや試すのに似ている。(笑)

全日本のJ-GP2クラスと言うのは日本独自のクラスだ、したがって車両規則も独自のものになっている。MFJが謳っている世界のモト2クラスに通ずるクラスと言うには少しずれている感が否めない。
そもそもエンジンが4社ある(モト2はホンダCBR600)始動装置も付いて、基本ST600クラスのエンジンと大差ないし、タイヤも自由だ。俺は以前からこのクラスを発展させるには重量をライダー込の合算にしたほうがいいと進言している。

エンジンの改造範囲が少ないと言う事は、パフォーマンスを上げるのには軽量化が手っ取り早いからお金を掛けて軽いマシンを作り、ライダーはダイエットする。マシンはまだしも、ライダーのダイエットなんてスポーツマンとしてあるまじき行為だと思う。

俺も個人的にはフレーム作ったりするのは好きだしトライし甲斐のある事だと思っている、又は海外に行けばモト2用のフレームなんか簡単に購入出来るからそれでもいい。
しかし、その費用は決して安くない、果たして今の全日本で市民権を得られるか微妙なところが有る。
ライダー合算重量で適当な落としどころを探して制定すれば、みんながハッピーになるはずなんだけどな。

でっ、太郎。やれ、加速が、最高速が、馬が足りないとうるさい。しまいには手伝いの兄ちゃんまで同じことを言うようになる。「お前らなあ~、10年早いよ」もっと努力しろよ、分かったような事を、誰に向かって言っているんだよ?(笑)

多くのライダーを見てきた俺には今の太郎の気持ちは良く分かる、でもホントに速い奴は上手に加速させるし最高速も伸ばす術を持っている。頑張れ太郎!まだまだ老け込むな!実際ナオは同じマシンを51秒台で走らせた事実を忘れるな。俺は太郎が子供の頃から知っているから憎めないし可愛いがっている、何とか結果に結びつけて欲しいなと思っていたら、もてぎは2位表彰台。分からないモンだ。(苦笑)

赤間は相変わらずだけど、あいつは一生懸命自分の身の丈でレースをやっているし、今の全日本には貴重な人材だと思う。願わくばもう少し!(苦笑)
今回のもてぎでは決勝中に赤旗中断、レース2として残りが行われた。あの赤旗中断も、本当に必要だったのかな?大いに疑問があった。殆んどのライダーはやり過ごしてしまったのでマシンを片付ければ済んだんじゃない?本当に必要な時には赤旗を出さ無い事が有ったり、今回のように??良く分からないな。

レース2では最終周の最終コーナーで接触があり、トップを走っていた生形がレースを失った。事の是非は置いといて、俺が疑問だったのは最終的に処分(失格)するなら暫定表彰の前にするべきなんじゃないかな、だって可哀想じゃない表彰式で称えておいて後から失格なんて。(2008年に小西に白旗無視の疑惑が有り順位降格になった時は暫定で降格になっていた。その後控訴で復権したが)高橋の複雑な表情が少し気の毒だった。
4輪との共催だと時間軸に追われ、本来有るべき姿が失われてしまうような気がする。

何だか愚痴ばっかりのコラムだったな、と言う事はまだまだ俺もレースやりたいと言う事だね、まあ、愚痴も出なくなったら終わりだからね。(笑)