Vol.232 5月のもてぎ

APで事実上の開幕戦があってから、R3が丸一か月空いて もてぎ。

俺はせっせとゴルフ三昧(笑)しかしラウンド数が増えると身体が悲鳴をあげる。打ちっ放しには行くけど100球も打てばOK、それ以上打っても下手になるだけだと思っている。ジジイのゴルフと言えどもやはりスポーツ、練習は大事だ。
俺が行く練習場にレゲエみたいな頭のヤツが、○―リンズのメンテやってる大羽ジュンペーだ!とにかく一生懸命練習している。「ジュンペー!今度ラウンドセッティングしろよ」俺が言ったら、二つ返事で「了解しました」気持ちのいいヤツだ。
そのラウンド。
もてぎのウイークの搬入日にセッティング、それはいいんだけど時間が。朝7時台のスタート、「ジュンペー、何考えてるんだ、俺は何時に家出ればいいと思ってるんだよ」それでなくても前述のとおり身体が悲鳴をあげてるのに。
俺は宇都宮のホテルに予約を入れた。
その“予約”を入れたホテルで、先にTSR藤井がチェックインしようと名前を言ったが、フロントのおねーちゃん「申し訳ありませんが承っておりません」との事で、藤井が俺に電話で「重樹さん、予約入って無いってさ」俺は喰ってたラーメンがのどに詰まって咳込んだよ。夜の8時過ぎにホテルが取れてない、参ったね。何の勘違いか知らないけど、とにかく部屋は満室おねーちゃんの「明日からはご予約頂いているのですが」声をむなしく聞きながらホテルを後にした。

結局ホテルツインリンクに入った。(まあ、近いからいいんだけどね)

俺達は今年も懲りもせずに全クラスにエントリーしている。GP2以外は2ライダー。

ST600の二人は昨年のスカラシップ卒業生で、今年初めて600に乗るので今年は勉強の年と決めている。少しづつ吸収して行けばいい。レースでは哲平がスタート後の1コーナーで転倒、笑汰郎は地味ながらポイント獲得までもう一歩だった。

GP3の二人、佳祐と涼。この二人が何気に面白い、地味にライバル心が有るようで二人の距離感が面白いんだ。最近の若い奴らは妙に仲良しで敵対心を表すことが少ない。うちの二人は一応同じチームの所属なので、表立った敵対心は無いが密かに互いを意識しているのが良く分かる。
予選で2番手に付けた佳祐、6番手だった涼。スタートしてからのダッシュに差が出た。涼は一気にトップの後ろに付け3番手以下を離しに掛かる、トップを走る国峰は序盤のスパートと終盤のスパートが特徴だ。今回は涼が喰い付いて離れない、延々と続くトップ争いはL2であっけなく終了、国峰がスリップダウンしてしまった。
その遥か後方で4台の熾烈なバトルが、その中に佳祐がいた。最終ラップ渾身のラップ?を刻んだ佳祐が涼に続きゴール。ハルク・プロ10年振り三度目の1・2フィニッシュを決めた。

今の全日本で1・2を決めるチームは無い、他チームでは2回程しか見ていない。まして複数回達成しているのは俺達だけだと思うよ。
それより何故佳祐が最終ラップ突然速くなったか?後でロガーを見て笑ったよ、佳祐、最終ラップまでスロットル全開になっていなかった事が判明。本人曰く「身体をイン側に入れると全開になって無かったみたいで、最後に気が付いて良かったです」(大爆笑)「良かったじゃないよ、早く気が付いていればトップ争いができただろう」

GP2の太郎はイマイチ不調だった。事前テストのタイムがクリアー出来ず、少し残念な結果になってしまったな。HP6の素性は良いと思うので、取り組み方次第でもう少し良くなると信じている。

JSBクラスでは朝フリーで巧のマシンに異常が見つかり、急きょスペアーマシンで。巧に「悪いな、少し不安だからスペアで行こう」言った。巧はそんな事お構いなしに頑張っていたけど、いつものパターンで離されてしまった。その後方で頑張ってたナオは転倒で戦列を離れた。このクラスで1・2フィニッシュできたら最高なんだけどな。

もてぎにはたくさんの人が来ていたな、以前より確実に増えて来ている気がする。
俺達がもっと努力していいレースを見せられれば観客ももっと増えるだろう。頑張らなくちゃ。

翌日、翌々日とゴルフ。さすがに疲れた。好きでやってるだけなんだけどね(苦笑)