Vol.199 セパンから鈴鹿そしてヴァレンシア

もてぎの翌週にマレーシア・セパンに行った。ヨーロッパの遠征が続いているとマレーシアがやけに近く感じる。やっぱり日本人がGP戦うのは大変なんだ。この距離感がそのまま今の日本とヨーロッパのレースの距離感を感じさせる(まあ、昔に比べれば劇的に近くなったけどね、色んな意味で)。

最近タカは安定して上位のタイムを出せるようになってきている。あとは結果だけ。要はレースアベレージを上げられれば結果も残るようになるんだ。セッティングがもう少し穏やかに出来ればいいんだけど、全体的にまだ高く攻撃的になり過ぎている感がある。セパンでもタイムはそれなりに出た。

ウエット路面でのレース。タカは思い切りスタートダッシュ。前車を一気に抜き去りホールショットを決め・・・た瞬間にスリップダウン。再走したが今度はバックマーカーと絡み再び転倒、終了。左足の小指の先を骨折したが他に大きなダメージはなかった。

何とも力が抜けてしまったが、俺は今週全日本の最終戦鈴鹿だ。気持ちを奮い立たせ飛行機に乗り、一気に呑んで爆睡した。驚くほどのスピード?で飛行機は飛び、目が覚めたのは成田に着陸したショックのためだった(苦笑)。

鈴鹿MFJ-GPは例年のように雨。それも半端な雨じゃない。GP3なんか中止になってしまった。その裁定に対して色々な意見交換があったが、俺は(この雨じゃしょうがないよな)と思っていたよ。問題は決定に至るプロセス。もう少しスマートにやって欲しかったな。選手会も機能していなかった。勝手に事務局へ直談判しに行った選手もいたし、いつまでたっても同じ事やっている。普段はもっともらしい事を言っているのに肝心な時には勝手な行動するんだよね。

中止が決定して徳留のチャンピオンが決定した。苦節20数年?初めてチャンピオンの称号が徳留の頭上に輝いた。

他のクラスはもう忘れたい。今年のハルク・プロはあまり強いチームとは言えなかった。少なくとも各クラスで上位3位以内には収まりたいモンだ。来年は色んな意味でぜい肉を落とし、常に上位に食い込む決意を持ちたい。

恒例のホンダシーズンエンドパーティーが開かれ、和気あいあいのうちに‘12シーズンが終了した。ハルク?もちろん!恒例の打ち上げはやりました。いや、やっていただきました(有難うございました)。いきなり宇宙戦艦”ムサシ“から始めた(笑)。

翌日は恒例のゴルフコンペ。前半9ホールは苦しかっただけ、パッティングで下を向くと頭がくらくらしてまともにパット出来無かったよ(毎度の事だけどね)。

1週空いてヴァレンシア。GPもとうとう最終戦、早いモンだな。ヴァレンシアでもタイムはキチンと出し、4番手に付けた。何とマルケスがペナルティーで最後尾へ(フリープラクティスで危険な走りをしたため)。ラッキーにも一列目をゲット。かなりテンションが上がったが、決勝は雨。

慎重にスタートを決めたタカ。1コーナーも慎重に・・・あれっ?それ、慎重過ぎない?2コーナー、またしても。それ以降も落ち目の三度笠。

普通じゃない。何が起きているんだろう。念のためにサイティングラップを2周してタイヤの皮むき、それで更にグリッドでリヤスプリングの交換までやったのに。結局それ以降も何も出来ず、14周でリタイヤを決意してピットに戻ってきてしまった。

とても14周も走ったとは思えないタイヤ。新品のままのようだった。レースは色々な事が起きる。だから取れる時にはキチンと取らなきゃいけない。

モトGPクラスのヒロはもっと悲惨だった。俺は絶対にスリックで行くと思っていたけどレインで出た。聞いたら、ヒロもスリックで行くとグリッドで言ったけど、チームがスリックを用意していなかった。結局、チームが用意出来るまでレインで走り、その後スリックに交換。いいところが無かった。チャンスだったのにな。

翌日はモト2クラスのテストがあった。タカは来年型のマシンに乗り、レコードのコンマ3秒までタイムを詰めた。来年に希望が持てる。ヒロも来年はもう少しチーム体制も良くなるだろう。

あと、1レース。アジア選手権最終戦カタールを残すのみ。もうすぐ今年の打ち上げシーズンが来る。別の意味で楽しみだ。