Vol.193 てんてこ舞いの7月

てんてこ舞い。今年の7月は忙しい、毎週のように鈴鹿へテストに行き、先週はテストの翌日には成田からイタリアへ飛んだ。

このところチームとのコミュニケーションに難があり、まったく成績が上がらないタカが助けを求めてきたから。(苦笑)

俺もこのところ、チームの問題なのか、タカの中に問題があるのか見極めたいとも思っていたところだった。ヒロや周平がヨーロッパへ渡った時のチームはキチンとしていて、心配がなかったがタカのチームはイマイチ不安が残る。

スイス航空に乗り、チューリッヒ空港で乗り換えフィレンツェへ、俺の旅は順調に行っているかに思えた・・・がっ!イミグレーションを出て到着口を出たけど誰もいない。タカの家族が迎えに来てくれる筈なのに、電話をしたらタカの父ちゃんが「僕も出口にいますよ、社長どこですか?」おかしいなそんなに大きな空港じゃないのに、どこにいるんだろう?

しょうがないので外に出てみた。が~~ん!フィレンツェ空港じゃない。ガリレオインターナショナル?「なんじゃ?」機内ではそんなアナウンスして無かったし(してたのかも知れないが、俺にはまったく分からない)大体そんなアナウンスがあれば機内がざわめくはずだ。航空会社の都合でフィレンツェへ行けないのであれば代替輸送があると思うが(それすら分からない)この場所が何処かも分からない俺、案内所へ行き片言の英語で状況を聞くがラチがあかない。

そのうち、さっきの飛行機に乗ってた連中がゾロゾロ空港の外へ歩き出した、俺はそばにいた英語で話している老夫婦に何処へ行くか聞いたら「フローレンス!」俺はフィレンツェに行きたいと言ったら「OK!同じバスに乗りなさい」イヤイヤ、俺が行きたいのはフィレンツェです。

なんの事は無い、同じなんだね。何も知らないで良く来るよ(苦笑)

バスに乗ったら道路標識にフィレンツェの文字、やったね、俺は得意そうにタカの父ちゃんに電話した。120~140Kmで走るベンツバスは1時間でフィレンツェ空港に着いた。

ムジェロはS字が多く、登り下りのあるテクニカルなコースだ。

FP1では取りあえず俺が以前にセットした、へレスのセットで走り出し、少しずつセットを詰めていく事にした。

セットを決め、コースサイドに走りマシンの動きをチェック、帰ってきたら更にセットを進める、この方法しかないが、確実にセットを進める事に成功した。決勝を見据えた予選、このポジション取りは大事だ、俺達は更にセットを進めたが落とし穴があった。何とメカがポカミス、大事な場面でタイヤを交換する際に何故か古タイヤに交換。俺はコースサイドで??? (まったく目が離せない)(汗)結局10番グリッドだった。(ザルコ選手のペナルティー降格で9番になった)

決勝では思い切って前に前にと果敢に攻め、トップに出てレースを引っ張ったタカだったが少し行き過ぎ?て、トップグループで一番最初にタイヤが無くなってしまった。

まあ、それでもマシンさえまともならトップを走れる事が証明出来て良かったし、チームの地元でアピール出来たのが何よりも良かった。

帰りの飛行機は心地よい疲れから、呑んだらすぐに爆睡。(苦笑)あっと言う間に日本に着いた。

成田からMFJに直行、ロードレース委員会に出席した。皆さんが「中上君良かったね」言ってくれたのが嬉しかった。俺はARTの代表としてロードレース委員会に出席しているので、チームの立場から各種要望、提案、意見を述べてきた。(長い事やっているが、なかなか・・・)

今週は8耐だ。巧の怪我がどの程度回復しているか?龍一のガッツが他チームを圧倒出来るか?ヒロの意地がどれだけ他の二人を助けるか?

俺達は必要以上に無理をせず、自然体で8耐に臨む。その先は神のみぞ知る。