Vol.183 2011年最終コーナー

今日はクリスマスイヴ。

今月は早かった!毎日のようにイベント(飲み会?)があり、もうヘトヘト(汗)。まあ、モノは考えようで、そういった集まりに声を掛けてもらえるうちが華。現役バリバリの連中が集まる飲み会、参加してみれば自分が一番年下?みたいな飲み会。どんな会であっても、元気良く飲み、会話し、歌う。そうした事で世代・立場を超えたコミュニケーションが図れる。

俺達は普段小さな組織(会社)で働くから、大きな組織の中で働く難しさが分からない。人と人の触れ合いも少ない。だからこそ、一年に一度の飲み会でも大事なんだ。普段は真面目腐った顔で会話してる人でも、飲めば違った一面を垣間見せる。それが本性なのか、酔っ払っているだけなのか?ただ、言える事は“絶対にいい奴で楽しい”(中には限度を超して、又別の一面を見せる輩もいるが(笑))。

素面(しらふ)で真面目な顔して会議をやってもロクな意見しか出ない。「もっと腹を割って本音で話せよ」そういう自分だって、実は言いたい事の半分も言えていない。

俺がよく参加するMFJの会議でも、企業から参加している人達は全員“本音と建前”を使い分ける。個人で話しすればいい人達なんだけど・・・。俺達のレースが上手く行かない理由がそこにあるのは解っていても、どうにもならないもどかしさがあるんだ。

最近7C代表の坂井氏のブログを読んだ。彼は日本のロードレースの現在・過去・未来を考えている数少ない男だ。日本のロードレース界の問題を真剣に考え、自分の出来る範疇で行動をしている。

“TSR藤井”は俺より歳が若いから未来を考える。でもアイツなら「過去なんかどうでもいい、今と未来が良けりゃ」って言うに決まってる。藤井は自分のビジョンを持ち実行している数少ない男だ。

俺は“今・現在”だ。未来なんて若いモンにまかせりゃいい。俺は今、出来ることを精一杯やって、結果的に未来につながればいいと思っている(どうせ人生そんなに長くはない)。

俺達の業界に携わる人達には、やたらと過去にこだわる人がいる。確かにある一面過去を振り返る事も大事だ。それが無いとモーターサイクル文化の継承がなされないから。ただ、あまり過去にとらわれ過ぎると判断を誤る。だって、今いる若い連中は過去の事なんて知らないんだから。大事なのは“現在・過去・未来”を上手につなげる事。

なんだか堅苦しい話で申し訳ない。長い事全日本をやって来てあまりにも良くならない状況を考える時がある、俺が全日本を始めた頃は、意見も要望もまったく無視されていた。今はARTを作ったから、話を『聞いて』貰えるようにはなった。

来年からは『要望を実行』してもらえるようになって欲しいモンだ。

今年は東日本の大震災に始まって、中部地区を大規模な台風が襲ったり、タイでは大洪水が日本の企業を直撃した。激動の2011年だったが、俺達一人一人が頑張ることで少しずつでも日本が元気を取り戻すことに繋がるのだと信じたい。

今年も一年間有難うございました。私共に接した全ての方々に感謝いたします。

良いお年をお迎え下さい。

ハルク・プロ 代表 本田重樹