Vol.132  ヒロの記者会見

ヒロが帰ってきた。さっそくホンダウエルカムプラザでチャンピオン獲得の凱旋記者会見を行った。

ヒロがうちで走り始めたのが1999年だったから、丸10年でこの快挙。俺も参加させてもらったよ。久し振りにヒロと色んな話をした。いつもはサーキットで会う事が多かったので、あまりのんびり話が出来なかった。ヒロはいつになく饒舌で、記者会見でも良く話をしていた。レースを始めるきっかけになった話、ハルクに来た時の話、全日本にデビューした時の話、チャンピオンを決めた時の話、すべてが懐かしかった。
俺はいつも無機質なマシンを軸にライダーを考察していると思っているが、ヒロの話を聞いているうちに意外にそうでもないんだという事に気が付いた。
俺の考えていなかった事をライダーは考えてマシンと向き合っている、面白いモンだ。(ゴメンなさい、何が面白いかを説明出来ない)

ウエルカムプラザでの会見が終わって少し時間があったので、ホンダモータースポーツ部に顔を出して今年のお礼、来年の話などさせてもらった。ハルク・プロの来年の方向性みたいなものを理解してもらい、協力のお願いも終わったのでヒロのスポンサーであるレッドブルのパーティーに出掛けた。アットホームなパーティーでヒロはもちろんの事、後援会の周郷さん始め、ヒロの父ちゃんや母さんと思いで話に終始したよ。

先日はチームスタッフ全員で武蔵精密さんに挨拶に行った。大塚社長以下取締役の皆さんが出迎えてくれ、今年一緒に現場で戦った社員の皆さんとマシンを大食堂に展示。
工場見学させてもらった時、今年現場に手伝いにきてくれた社員の方々がサーキットにいる時とは別人のように堂々としていたのには一同感心。(笑)その技術力に俺達のチームスタッフはみんな感動した。
武蔵精密工業オートバイ部として今年発足したレースチームを「来年もやりましょう」との力強い社長の言葉を頂き身が引き締まった。
せっかく社長以下社員の皆さんが応援にきてくれた今年の鈴鹿8耐では、いいところが無く盛り上がらなかったのを申し訳なく思っていたので「来年の鈴鹿8耐では是非一緒に表彰台に上がりましょう」約束してしまった。(汗)
しかしレースでは常に目標を持って戦うことは必要である。MuSASHi RT ハルク・プロは来年の8耐を獲りにいく!

固い決意を持った後はメリハリをつけて一気に!(笑)飲んで歌って、いいほど騒いで。プロジェクトリーダーの天野さんには歌う機会を与えず(笑)マイクを離さない宴が遅くまで続いた。