Vol.83  ’08開幕

このところメチャクチャに忙しい。(汗)先週は月曜日移動で鈴鹿、テストは三日間続き最後の日は夕方からあ~言えば交遊会の集まりがあった。

鈴鹿のテストでは600チーム(小西・小林)が結構順調にテストをこなしていたが、JSBチームはイマイチだったな。
いちばん元気だったのは龍太・光太郎のヤング600チーム。前回の鈴鹿で転倒し、慎重な小西を上回る勢いで走りまくってたよ。押され気味の小西・仲地ベテランチームは最後に面目を保つタイムで終了したが、若さで走る龍太にベテラン小西もたじたじだったな。
ヤスは前回のもてぎに比べればだいぶ良くなって来たし、やりたかったテストもたくさんこなせたので今週のレースに向けて明るい兆しが見えて来た。

1週明けて2008年全日本ロードレース選手権開幕!
今回は開幕戦なのでいつもより1日多いレーススケジュールになっている。先週ようやく兆しが見えて来たヤスがウィークに入っても調子が上がらない、どういう事だろう?俺はいつものようにコースに出て走りを観察する。ライダーの感性という奴は結構当たっていて、自分が行こうとする時に応えてくれないマシンを無理に攻めると必ずアクシデントに見舞われる、だから行けないんだ。ヤスがそうだった。しかしこのところ数多くテストをこなし、レースウィークに入ってもピリッとしないマシンに我慢ができなかったのか?とうとうやってしまった。走行中に赤旗中断が続き自分のタイムも冴えない、赤旗解除でコースインした直後130Rでハイサイド、左肩を強打して病院へ直行してしまった。
幸運にも怪我の程度は思った程では無くすぐに退院出来ると思う。だけどマシンに乗れるようになるのに二ヶ月は我慢だな。

俺は直ぐに代替のライダーを探さなくてはならない。「緊急の事態だから、特例で小西にWエントリーさせてよ」ARTに頼んだが、答えは「重樹さん、規則だから」何のための規則なんだよ、レースを盛上げるために俺は特例を認めて欲しいって言ってるんだ、誰にも迷惑なんて掛らないし問題ないじゃない。まったく馬鹿げた話だ。俺はARTの仕事も手伝っているけど、根本から考え直す必要があるんじゃないかな?まるで大会社の御用組合と同じだよ。ハイパワーの1000に乗れるライダーなんて・・・簡単にはいないのに。(汗)

不調のヤスに対して600チームは明るい。まあ、チームの中でも常にムードメーカー的な存在のコニーが600の若いライダーを引っ張って行くんだ。龍太はもちろん、今年からクラブになった森を筆頭に、小菅、大木、横山まで全員が小西ライディングスクールの受講生みたいだ。その小西だって予選では苦労してたな、ライダーは調子のいい時は自分の感性で乗ってしまう、だから調子が落ちた時に原因が分らない場合が多々あるんだ、ベテランの域に達している小西でさえ陥る罠だ。(続く)