Vol.69  ’07もてぎGP

もてぎの日本GPに行って来た。
土曜日までの記録的な暑さからうって変わって小雨模様の天候に、翻弄されたチームが多かった事だろう。
レースは125から始ったが、前述の通り、セッティングし切れていないマシンでいきなり決勝は厳しいようだったな。
半数くらいのマシンが転倒していたよ。
ワイルドカードで参戦していた全日本でなじみのライダーも、殆どが転倒していた。海外から参戦して慣れていない訳じゃないんだから、こんな時に地元の利を行使しなければいけないんだよ。
全日本の125クラスは本当にレベルダウンが激しい。
残念な事だ。

250クラスではホンダスカラシップの卒業生達が頑張っていた。
特に前日の予選でポールポジションをゲットした周平には期待していた。
ところが期待はスタートしてすぐに裏切られてしまった。1コーナーの飛び込みから、周平のマシンがまったくグリップしていないのが分った。微妙なウエットコンディションの中、タイヤ選びは難しいところだが、自分の立場を良く考えてみれば自ずとタイヤコンパウンドは決まった筈なんだけどな。
恐らく後半の事を考えてハード目のコンパウンドを選んだのだろう。そうでなければよっぽどひどいセッティングだったとしか考えられない走りだった(涙)。
ヒロやユーキは頑張って上位を走り観衆を沸かせた。
特にユーキはトップを走りながら耐え切れずにコースアウトしてしまったが、まあ前半に一杯タイヤを使ってたから苦しかったのだろう。
それでも転ばずに4位ゴールはエライ。
ヒロはめずらしくミスを犯した。
レースを組み立てるのが上手くなったと感心していたが、中盤あの暴れん坊と言うか、ムチャクチャな突っ込み野郎のバルベラに邪魔された時に今回の伏線があったな。やっと前に追い付いてホッとした時に集中力を失ったのだろう。
レースは一時も気を抜けないと言う見本だな。

モトGPではナント!カピロッシが勝った。変なレースだったけど、勝ちは勝ち。
このレースでブリヂストンのチャンピオンが決定した。
F1でチャンピオンになり、2輪の最高峰でもチャンピオン!世界のモータースポーツはブリヂストンを軸に回っていると言って過言ではないだろう。
俺達はブリヂストンタイヤしか知らないチームだ。
開発初期からレーシングタイヤの開発のお手伝いをさせて頂き、レースでは苦戦をした時期もあった。その後、国内で何度もチャンピオンになる事が出来たのもBSさんのお陰です。
継続する事の大切さも教わりましたね。
BSスタッフの喜びは自分の事のように嬉しい。
4輪では以前から頂点にいたタイヤサプライヤーが、2輪レーシングタイヤに着手して20年強の年月を経て得た栄誉である。
おめでとうございます。

今年ももてぎのGPが終わった晩にHRCのショップミーティングがあった。モトGPが終わって、道が混まないうちにさっさともてぎを後にした俺だが、なんと俺の愛車が壊れた(涙)。ミーティングに行かなければならない俺は、ディーラーに電話して引き取りを待ち、用意してくれたレンタカーで急行したよ。
ミーティングの二次会では、いつものように飲んだくれて、翌朝はゴルフ。まったく、前晩に飲むとメチャメチャになるのが分っているのに、懲りない性格である(冷汗)。