Vol.23  感謝の夕べ

今年は全日本で2クラスのチャンプ。8耐でも3位になったので御礼の催しをやることにした。直接・間接は関係無く、お世話になったメーカーさんやスタッフの方にお礼がしたかったんだ。前にやった時は応援してくれたファンの方も来てもらったんだけど、今年は来場して頂ける人数が読めなかったので公表しませんでした。
この場を借りてお詫びします。
そしてハルクチームを応援頂いたすべての方にお礼を申しあげます。ありがとうございました。

以前はこの類の催しは多かった記憶があるが、最近は本当に少なくなってしまった気がする。1年間を通して戦いそして相応の結果が残る、
その事に対しての発表とお礼。
俺達は小さい頃からそういった事に慣れ親しんできた筈で、小学校の通信簿や研究発表、学芸会に始まって、一般社会に出てからも同様のイベントはある。日本人特有の習慣かもしれないが忘年会だって同じ類のけじめ的な意味合いをもつものと理解しているんだ。
確かに子供の学芸会と違って、経費が発生するから難しい部分もあるのは事実だが・・・まあ、気持ちの問題なのかな?やりたい奴はやって、そうで無い人は個人的にけじめをつけていればいいのかもしれないな。
最近そういった部分での習慣が薄れつつある日本人が多い気がし、杞憂している。

つつがなくハルクの感謝の夕べと称する忘年会は済み、二次会へと進んだ。今年は二次会へ参加する人がヤケに多く、予約していた飲み屋の裏切り!もあって一箇所では収まらず、なんと4箇所での二次会となってしまった。俺は夜の立川界隈を走り回り、飲み屋に席を作らせ皆を案内し、また別の席を作って案内する羽目になってしまったのだ(汗)。

まあ、普段は酔っ払っていて、適当な事ばかり言っている俺しか見てない店の人間からすれば、帰りがけに「店空けといてな」なんて言っても信用されてないよな。かくして、一応皆を店に収めた後も4箇所の店を掛け持ちで走り回り、酔っ払うどころか、翌日にはすっかり風邪をひく羽目になろうとは知る筈もなかった。

ハルクの忘年会で風邪をひき、最悪の体調の中、翌週には中国へ行って来た。珠海でアジア選手権の最終戦があり、ヤスを連れて参戦するためだ。現地のチームの招待で、ハニービーのチームと一緒に珠海に渡ったのだ。

俺は5年振り位だったのでなつかしかったが、ヤスは初めて見る海外のサーキットで、周りの雰囲気と共に舞い上がっていたようで、練習中からタイムも出ず決勝では転倒と、最悪の結果になってしまった。
考えてみれば初の海外レースで完璧なレースが出来る筈も無いが、日本からチャンピオンを呼び寄せ、PRしようとした相手の立場を考えると、同じ立場の俺には痛いほど相手の気持ちが分るのでとても辛かった。
彼には次回は必ず役に立てる様にするから懲りずに又呼んでくれるように言っておいた。

シリアスな話をした後は「イヤな事は忘れて飲もう」と言う。
コイツ俺と同じ性格してる(笑)。
飲んで踊って昼間より格段に疲れた。
彼らのスタッフも気持ち良く飲みに付き合ってくれた。
ヤッパリ普段から異文化コミニュケーションしている成果か、言葉は違っても何の問題も無かった夜だった(笑)。