Vol.3  師走に思うこと

先日東京の長田モータース50周年記念パーティーに行って感じた事。
日本のモータサイクルの歴史を語る時に、いろいろな人が登場すると思う。
例えば、本田技研の創始者本田宗一郎さんとかヤマハ発動機の川上さん、モータースポーツを広げる際に活躍した石塚秀男さん。皆さん半世紀余りに渡って二輪業界をリードされてきた人達だ。ライダーとして活躍した先輩方はあまりにも多すぎて枚挙に暇が無い。

長田さんはそういった感じの方じゃないけど、やはり活躍してるおじさんだ。
東京の下町でバイク屋さんを営み(決してメジャー路線ではない)休みの日には、自ら好きなバイクを引っ張り出してツーリング、サーキット走行を楽しむスタイルが、周りの人達に影響を与えながら、バイクの楽しさをアピールする。
長田さんは前述の著名人とは違った意味で二輪業界に影響を与えて、同じように半世紀あまりを数えたのだ。僕は普段人前に顔を出すときはサーキットが多い。そこで感じる事は若い人が多い、ってこと。要するに自分が歳とってきて、自分より年上の人が少なくなってしまったのだ。

長田さんのパーティーにお邪魔したときにすごくホッとした、圧倒的に自分より年上の業界の先輩が多い、そして皆さん元気だ。
長田さんの仲間達で始めた、オーバー40ボーイズレースに参加している人達を始め、国会議員さんやら、アライ、クシタニに代表される関連業界の社長、レース界の大先輩、大久保力さん本橋明泰さん鈴木忠男さん等など200人からのおじさん達が、わいわいがやがや酒を飲みながらバイクの話をしているのを見て、日本のレース界はこの人達で持ってきたんだなーって、実感した。

長田さん、これからもずーっと、頑張って下さい。久々に楽しいパーティだったので、その後も場所を替えて朝まで飲んだくれてしまったのは、当然の成り行きである。

先日HRCのファン感謝デーがもてぎで行われた。例年僕らはファン感のレースに出場している。チーム対抗のレースだったりするが、今年はウチのチームのライダーとメカニックのコンビでNS50Rを使っての耐久レースだ。
ところが今年は前日にモトバムの忘年会があったもんだから、もー大変。小西、安田の酒飲みコンビは、当然バカ飲みして翌日のレースのことなんか頭から飛んでしまい。当のモトバム主宰池澤さんに至っては明け方までウロウロして、サーキットに着たのはフリー走行が終わった頃だった。
レースは、前日大人しく?適当に切り上げて寝た、僕と中上貴晶のブッチギリだったのは言うまでもない。