2018年全日本ロードレース選手権第5戦筑波


RACE1

RACE2

名越哲平
「今年からJ-GP2クラスを戦うようになったわけですが、まだHP6というマシンも十分に理解できていないし、スリックタイヤに対してもそれは同じだったのですが、ようやく今回の事前テスト、レースウイークといろんなことを試すことができ、難しいレースウイークではあったのですが、貴重な経験をすることができました。今まではスリックタイヤのポジティブな面しか感じられなかったのですが、難しい部分も経験することができましたし、それは自分にとって本当に大きな収穫です。第1レースも第2レースももちろん表彰台を目指して走りましたし、第1レースではそこに手が届く位置も走りましたから、両レース5位という結果が嬉しいかと言われれば決してそんなことはないのですが、でもそれ以上に、今後に繋がるモノを得ることができた、意義深いレースになったと感じています。」

RACE1

RACE2

上原大輝
「事前テストから予選、レース1とずっと自分では課題に対して考えていたのですが答えが見つからず、苦しみながら走りました。レース1では他車と接触もあって失ってしまったのですが、でもそれでも金曜日の2本目の走行から少し手応えは感じるものがあって、少しタイムも上がってきたのですが、そこでまた停滞してしまい、良い流れには持って行くことができませんでした。でもそれもレース1のアクシデントで気持ち的に切り替え、何か一つでも見付けようとトライしたところ、いくつか見付けることができました。これを自分なりに分析し、できなかったことも含めてしっかり考え、次のレースに繋げたいと思います。」

RACE1

RACE2

本田重樹監督
「J-GP2クラスの名越哲平は、暑さへの対応というところがポイントとなり、第1レースの中盤以降で苦しんだことから、新しいスペックのタイヤに第2レースではトライしました。完璧にうまくその性能を引き出すところまでには至りませんでしたが、短い時間の中で前進させることができたのは哲平にとって貴重な経験になったはずです。ぜひこの経験を、後半戦に生かして欲しいと思います。今回もたくさん応援をいただき、ありがとうございました。」

堀尾勇治チーフメカニック
「本当に過酷なレースウイークでした。そうした厳しいコンディションの中でだれが体力的にも精神的にも強さを見せられるのか、そういうレースになりました。J-GP2クラスの名越はSUGOのテストでケガをして、レースウイークは苦しみながら3位表彰台に上がることができました。今シーズン、やっとそこまで進められて調子自体は悪くない中で筑波のテストに来て、シーズンオフにあのマシンの初乗りをここでやったときとコンディションも大きく異なることから少し歯車が狂ってしまい、そこを修正しながらのレースウイーク入りでした。しかも気温が想定以上に上がり、予定されていなかったタイヤが急遽投入されることになったのですが、レース1までにうまく使いこなすことができず、ライバルとは異なるタイヤでいったことがレース終盤での苦しい状況を招いてしまいました。レース2はその対策をして臨んで哲平自身前進することができましたが、ライバルはさらにその前に進んでいたので、そこの差を詰められませんでした。後半に向けてHP6というマシンを自分にもっと合わせて作り上げていく必要があると思います。」