2017年鈴鹿8時間耐久ロードレース

2012 鈴鹿 8耐 MuSASHi RT ハルク・プロ HARC-PRO.高橋 巧
「ツイてなかったというか、やることはしっかりやったのですが、細かいところでうまくまとまらず、勝てなかったのは本当に悔しいです。それでもなんとか表彰台にな登ろうと、可能な限りプッシュしたのですが、あれだけトラブルが出てしまうと、それも難しいですよね。できることはすべてやったのですが、それでも勝てないという現実は辛いです。気持ちを切り替え、全日本の残り全部勝って、その勢いで来年の8耐にまたチャレンジします」

中上貴晶
「結果については非常に残念です。自分のスティントで転倒してしまうという、最大のミスを犯してしまったことが重ね重ね残念で仕方ありません。ペース的にはとてもよくて、トップを走るマイケル(ファン・デルマーク)との差を詰めているところで、勝負ができるところまできてました。そんな中で自分としても驚くようなあっという間の転倒でした。本当にチーム、メーカーに申し訳ない気持ちでいっぱいです。2度目のスティントではさらに不運なことに、ホイールのトラブルによってリアタイヤがパンクしてしまいました。また機会をもらえれば、ぜひリベンジしたいです」

ジャック・ミラー
「今日は本当に不運でした。レースの序盤はの展開はとても良かったと思いますが、途中でヘッドライトのトラブルだったりホイールが壊れたりして、パンクもありました。それでも何とか乗り切ってフィニッシュできました。だから、4位という結果は決して悪くないポジションだと思います。今は肉体的にも精神的にも疲れました。ハードなレースで表彰台を逃すことになりましたが、チームのみんなが一生懸命サポートしてくれたのは、とても素晴らしいことです。テスト、レースウイークととても楽しく、良い経験ができました。次のチャンスがあれば、ぜひ優勝したいですね」

本田重樹監督
「2年連続リタイヤという結果を受け、今年の8耐は万全な形での雪辱戦にしようと臨んだのですが、決勝では度重なるトラブルに翻弄されました。ライダーの高橋巧は我々の想像を超えるハイペースでラップを重ねてくれて、序盤にトラブルが出るまでは勝利が見える位置にいることができたのですが、残念ながら中上の思わぬ転倒があり、ただそれは軽い転倒でまだ挽回のチャンスはあったのですが、その後にヘッドライトのトラブルやホイールのトラブルと続いてしまいました。綿密な準備をしてきたつもりだったのですが、そういうトラブルが出てしまったのは本当に残念です。ただ、それだけトラブルが出たにもかかわらず、表彰台まであと一歩の4位という結果を出せたことは、我々のチームとしてのポテンシャルの高さを証明できたとも思います。トラブルさえなければ優勝をねらえる位置でレースができるということも分かりましたし、また来年に向けてテストを重ね、全日本とともにタイトル奪還目指して頑張ります。応援、ありがとうございました」

堀尾勇治チーフメカニック
「3連勝した#21に勝つためには、完膚なきまでにやっつけられるくらいのレベルに仕上げなければダメだ、という事実を突きつけられレースだった気がします。ギリギリで勝つことは、もちろんできるかもしれません。でもそれはライダーの力で勝つだけで、マシン、チーム力という面も含めて勝とうとしたら、大幅にライバルを上回るくらいの目標設定でやらなければ勝てない。そう実感しました。もちろん今年も勝つためにテストを重ねて準備してきたわけですが、振り返って見れば、我々の目標設定が低かったからこういう結果になってしまったと思います。高橋巧が#21のライダーに負けていたとは思えないし、ライバルはレース中に6秒台にタイムを入れてくる。恐らく、もう2分6秒、7秒というレベルで走るのは、あのレベルのライダーにとって普通になっているのだと思います。我々はまだ特別なタイムだと感じてしまっているけど、実際は普通。だから、その中で勝とうとしたら、5秒台、あるいは4秒台というレベルまで見据える必要があるのかもしれません」