2017全日本ロードレース選手権第4戦ツインリンクもてぎ

高橋 巧
「テストもウイークも、なかなか思うようにいかないレースでした。決勝中はブレーキトラブルなのか、うまくバイクを止められなくなり、レバーの変化も大きく、攻め込むような状態ではありませんでした。ここでのシーズンオフのテストが良かっただけに残念です。」

水野 涼
「テスト自体は順調で、ただ新品のタイヤを履くことはできなかったので、レースウイークでそれが入ればもっと良い状態になるだろうと楽しみにしていたのですが、金曜の1本目で転倒してしまい、その前から少しフィーリングが良くなかったのですが、転倒で一気に流れを悪くしてしまいました。なんとか良い方向にしようと決勝でもセッティングを振ってみたのですが、あまり変わりはなく、苦しい状態で最後まで走ることになってしまいました。本当は最後まで攻めて行きたかったのですが、無理して転んではここまで積み上げてきたことがすべてゼロになってしまうので、我慢して表彰台獲得に切り替えました。課題も見えたので、次はそこを意識して修正していきたいと思います。」

名越哲平
「事前テストはアジア選手権参戦の兼ね合いで一日しか走行できなかったのですが、走り出しとしては好調で、そこから鈴鹿へ行き、またもてぎに戻ってきたら感触自体は悪くないのですがタイムが上がらず、それでも予選では上に行ける手応えがあったのですが、ペナルティを受け、最後尾グリッドとなってしまいました。会長始め、チームの方々にスタートダッシュのライン取りなどを教えていただき、完璧ではなかったのですが、うまく実行することができ、一気に8位まで順位を上げることに成功しました。ところがV字コーナーで転倒車に巻き込まれそうになり、避けるためにコースアウト。またしても大きく順位を落とし、頑張って追い上げましたが8位でゴールでした。すべては予選位置の悪さで、全部自分が作ったウイークの流れの悪さが原因です。8位という結果は納得できませんが、1、2周目の速さをもっと前のスタート位置で活かすことができれば、今までよりも良いレースができるはずです。そういう意味では得るものの大きなレースとなりました。次に繋がる貴重なレースだったと思います。」

本田重樹
「J-GP2の水野涼は体調がまだ十分でない中、マシンの仕上げが今一つ完璧な状態にはならず、苦しいレースとなってしまいました。それでも表彰台を獲得したということは、チャンピオンシップポイントを考えると悪くないものでした。次戦に期待したいと思います。JSB1000の高橋巧に関しては、オートバイのセッティング自体が完璧でないところがあったのは事実でした。さらに決勝ではブレーキ関係のトラブルも出てしまい、非常に残念なレースとなってしまいました。結果は2位でしたが、我々の気持ちの中ではとても残念な2位でした。チャンピオンシップポイントを考えれば悪くないですが、やはりレースは勝たないと意味がないし、勝てるライダー、マシンというパッケージなので、次戦オートポリスではしっかりとリベンジしたいと思います。ST600の名越哲平は予選で残念なペナルティを受けてしまい、最後尾からのスタートとなりました。そんなスタート位置ながら、1周目には8番手という驚異的追い上げを見せたのですが、V字で転倒車に巻き込まれそうになりコースアウト。22位までポジションを落としましたが、そこからまた追い上げ、8位となりました。非常に評価できるレース内容となりました。JP250の上原大輝は新型CBR250RRのデビューレースということで、事前テストから非情に仕上がりも良く、レースに期待が高まりました。実際に予選では他を圧倒するタイムで十分勝ちが見えていたのですが、急に雨が降ってきてウエットのレースになり、そのコンディションに対してセットアップが完璧ではなく、僅差で2位に終わりました。ただドライのパフォーマンスが示すように、十分に今後のパフォーマンスに期待が持てるし、デビューウインは逃しましたが、次回から勝ちまくりたいと思います。全体的に勝ちはありませんでしたが、満足のいく結果としないといけないと感じています。引き続き頑張りますので応援宜しくお願いいたします。」

堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP2クラスの水野涼は本人がケガに関してなにも言わないですが、あれだけのケガですから影響は少なからずあることは容易に想像できます。テストから思うように仕上げられない状況があり、物的にも十分に揃えられず、それがレースウイークでは揃うことから、それを予測した準備をしたわけですが、それが今一つねらった性能を発揮してくれず、セッティング的に厳しい状況になってしまいました。そういう厳しい状況でも決勝では表彰台獲得を果たし、良い仕事をしてくれたと思います。J-GP2クラスは序盤、そして終盤に上位陣が転倒する展開になりやすく、それは昨年、水野自身も経験しているのですが、そうした苦い経験を今日のレースではしっかりと活かし、ミスを冒さずに表彰台獲得できたのは高評価に値します。オートポリスまでには身体もさらに戻ってくるでしょうし、仕切り直したいと思います。高橋は2連勝し、周囲の期待も高まる中、結果的に苦しい戦いとなってしまいました。シーズンオフではここで多くのテストを重ねてきたのですが、コンディションの変化にうまく対応しきれず、こういう戦いになってしまいました。それでも決勝朝にライダー側の工夫でハイアベレージでラップできるようになったのですが、決勝はマイナートラブルもあり、苦しくなってしまいました。ST600クラスの名越哲平は去年の勢いが今年は発揮できず、さらに前週にアジア選手権でスリックタイヤを履き、悩む中、予選ではペナルティを受けてしまうという苦しい流れになってしまいました。ですが決勝では見事な走りを見せ、ペース的にもトップグループと遜色ないレベルで走ることができました。事前テストからレースのようなペースで走り出すことができれば、もっとレベルの高いレースができるようになるのは間違いありません。JP250の上原大輝は短い時間の中、チームとして必死にマシンを仕上げ、それが予選では見事なタイムに繋がりました。決勝は2位まで追い上げたのですが、最後に勝負をかけられずに終わり、そこは残念ですし、ライダーにももう一踏ん張りするところだったと伝えました。厳しい要求なのは分かっていますが、開幕戦をCBR300Rという戦力的に厳しいマシンで勝利し、周囲の期待も高まるといういわば自分で蒔いた種ですから、そこはしっかり育てる責任が本人にはあります。評価の裏返しですから、ぜひ次戦以降は彼らしいレースをしてほしいところです。苦しい状況の中でも表彰台獲得を果たせたのは強いライダーの証です。策を練り、知恵を絞り、彼らの頑張りをもっと後押しできるようにしたいと思います。」