2016年全日本ロードレース選手権第5戦スポーツランドSUGO

jsb1000banner高橋 巧

「チームもいろいろとトライしてくれているので、それに応えようとできることはしているのですが、なかなかタイムと結果に反映されず、苦しい戦いが続いてしまっています。ですがきっとこれが形になれば大きくレベルアップ出来ると信じているので、トライを続けます。」

j-gp2bannergp2水野 涼

「スタートがすべてでした。レース中のペースも悪くなかったし、そこは本当に残念です。もてぎで自分のレースへの取り組み方の問題点を感じ、やり方を変えたのですがまだまだ足りなかったようです。とにかくスタートという課題をクリアしなければならないので練習します。」

j-gp3bannergp3栗原佳祐

「事前テストはうまくいかず、いろいろメカさんと考えてレースウイーク入りしました。それが少しずつうまくいき、決勝朝のウォームアップ走行では1分35秒台へタイムを入れることができ、2位との差もコンマ5秒ほど付けられたので、自信になりました。決勝は徳留さんと一騎打ちになりましたが、その中で自分の速いところ、少し厳しいところは確認できていたので、最終ラップでも前でゴールというイメージはできていました。ただレース中、なんとなく赤旗で終わる予感がしていたので、とにかくコントロールラインでは前でいるように心がけました。それが結果につながり、良かったです。」

st600bannerst600名越哲平

「成長はできているのかなって思いますが、なにしろ開幕戦で優勝し、その喜びを知ってしまったので、入賞するレベルでは納得できない自分がいます。とはいえ、トップグループとの差は歴然としているので、なんとか練習をしてその差を詰めたいと思います。」

本田重樹総監督

「J-GP3クラスの栗原佳祐は、前回のレースで悔しい思いをし、それをバネにいろいろとトライ。それが予選でのポールポジションにつながりました。決勝も優勝し、欲を言えばもう少しタイムがほしかったですが、前回のこともあるので、よしとしたいと思います。この夏のインターバルに練習を積んで、後半戦は独走でチャンピオンが獲得できるよう頑張ってほしいですね。J-GP2の水野 涼は、スタートの失敗がすべてでした。レースウイーク中、テストからやってきたディメンション変更が今ひとつうまくマッチングせず、決勝朝のウォームアップ走行で大きく変更。これに水野はうまく対応し、ペース自体は良かっただけに、スタートのつまずきは残念でした。課題は明確なので、しっかりと修正して後半戦に臨んでいければと思います。ST600クラスの名越は去年から比べると格段のステップアップが図れています。常にトップ10以内に入っていますし、ランキングも2位に付けることができているのがその何よりの証拠です。これからの名越にほしいのは一発の速さ。アベレージは既に高いレベルにあるので、それが得られれば、さらに上をねらえるようになるはずです。夏のインターバルで練習を重ね、自分の持ちタイムを上げられるようにしていってほしいと思います。JSB1000クラスの高橋 巧は、得意なこのスポーツランドSUGOのコースで、ベストからほど遠い走りとなってしまいました。ハードに問題があるのは分かっており、そんな状況の中でも巧は精一杯のトライをしました。悔しさでいっぱいのレースとなってしまいましたが、この気持ちをバネに、鈴鹿8耐、そして後半戦と巻き返していきたいと思います。」

 

堀尾勇治チーフメカニック

「J-GP3の栗原佳祐は前回のレースで不甲斐ないレースをしてしまい、それを払拭しようと昨年のデータを見たり今年のデータを検証したり、新たなトライをしていました。タイム的にもう少しほしかったですが、今回は優勝できたので良かったと思います。ST600の名越哲平は開幕戦で勝ちましたが、今回のSUGOでは少しテストから苦戦してしまいました。アベレージは高いレベルにあるし、あとは一発タイム。練習して自信を持ち、そこを身に付けていってほしいと思います。J-GP2の水野 涼は、事前テスト、決勝と新たなことに取り組んでいたのですが今ひとつ良いフィーリングが得られず、決勝朝に大きく変更したところ、やっと良いフィーリングが得られるようになりました。決勝のペース自体もトップグループと遜色ないものでしたが、いかんせん、スタートが悪すぎました。排気量が上がるとなかなか簡単に前のマシンを抜くことはできないので、もう少しそこは対策しないといけないと思います。JSB1000の高橋 巧は、いろいろ新しいことにトライしていることが、ある部分は良くなり、またある部分は足を引っ張ってしまい、なかなか形にすることができずにいます。SUGOを得意とする巧なら、1分27秒台でラップすることは可能なはずで、それをさせてあげられず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。とにかくこの努力が報われるよう、作業を続けていくしかありません。」