2015年全日本ロードレース選手権第9戦MFJ-GP

 

RACE1

 

 

 

 

RACE2

 

 

 

 

高橋 巧

「少しでも良いレースをしようと木曜日からトライを続けていたのですがなかなか思うようにマシンが仕上がりませんでした。最後まで走行時間を使ってセットアップを続けた結果、決勝日の朝のウォームアップ走行でやっとまとまり、その結果が第1レースで連続2分6秒台のラップとなりました。でも10周のレースの終盤になってマシンに少し問題が出てしまい、それを抑えようとライディングでカバーしていたのですが、腕に負担が来てしまい、最後に抑えきれなくなって抜かれ、3位で終わってしまいました。解決させたはずの問題が第2レースではさらにひどくなり、淡々と走るしかありませんでした。悔しくて言葉がありません。」

浦本修充

「ウイーク通してリズムが悪く、最後まで車体のセットアップを決められませんでした。予選で余計な転倒をし、さらに決勝でも転倒を繰り返し、まったく良いところのない最終戦でした。今年はJSB1000クラス1年目で、鈴鹿8耐を経験したりと、貴重な1年になりましたが、最後に不完全燃焼のレースをしてしまい、応援していただいた皆さんの期待に応えられず、悔しいの一言です。」

 

 

 

 

 

水野 涼

「予選になってやっと単独で2分18秒台ラップができるようにマシンがまとまったのですが、決勝になったらそれが難しく、後ろで様子を見ることにしました。序盤はかなり厳しかったのですが、中盤から終盤にかけては余裕ができ、相手の状況も分析して最後の勝負をうまくかけられました。1回だけというラストチャンスでのパッシングでしたが、あのパターンは朝のウォームアップで何度もシミュレーションし、パッシング練習をしてどんなマシンも抜くことができていたので、自分のイメージ通りでした。去年ランキング2位に終わり、とても悔しい思いをしたので、チャンピオンが獲れて良かったです。」

本田重樹監督

「J-GP3クラスの水野 涼はチャンピオンを獲得。しかもその獲り方がすばらしく、賞賛に値するものでした。去年、ランキング2位に終わり、悔しい思いをしたのですが、それを今年のモチベーションに変え、見事な戦いをしました。JSB1000クラスはなかなか厳しい戦いを強いられていますが、その中でも高橋巧は頑張りました。今回の決勝でも自己ベスト近辺でのラップを続け、精一杯の努力を見せたと思います。浦本修充はこのクラス1年目ということで、先輩の巧も苦労しながら戦っているハードを使い、頑張りました。ただ、できればシングルランキングは押さえておきたいところでした。ですがそれを簡単に許してくれないのがこのクラスの難しさでもあります。本人の希望も聞きながら、ナオにとっていちばん良いと思われる方法を考え、来年もサポートしていきたいと思います。今年一年、応援いただきましてありがとうございました。特に武蔵精密工業株式会社のスタッフ、社員の皆さん、ありがとうございました。今年のMuSASHi RTハルク・プロはJ-GP3クラスのタイトルのみの獲得となりましたが、それでも多くのチーム、ライダーが目指している一つの座を、一クラスでも獲得できたのは良かったと感じています。来年はさらにパワーアップさせて戦いたいと思いますので、引き続き宜しくお願いいたします。」

堀尾勇治チーフメカニック

「JSB1000クラスは本当に厳しい戦いを強いられました。そんな中でも高橋巧は成長を見せてくれ、最終戦では自己ベスト近辺で連続ラップを見せ、一生懸命に戦ってくれました。なんとかその頑張りにプラスになればと我々も努力しましたが、良いサポートができなくて悔しく思います。浦本修充はこのクラス1年目でしたが、彼の秘める速さを垣間見せることはできましたが、シーズン通してさらなる成長ができたのではないかと感じています。そのあたりをうまく引き出せるよう、今後もサポートしていきたいと思います。J-GP3クラスの水野涼は、日本GP、前回の岡山、そして今回と、速さに加え、強さを見せることができたと感じています。決して恵まれた体制下でレースができていたとは思えませんが、不満を言うことなく、自分のできることを精一杯やり、それを見事結果に繋げたのは見事でした。さらに成長できるよう、サポートしていきたいと考えています。」