2014年全日本ロードレース選手権第7戦 岡山国際

高橋 巧「中須賀さんが序盤から速いペースでラップするのは分かっていましたし、なんとか後ろに付いていこうと考えてはいましたが、目の前で津田選手が転倒したことでより慎重な走りになってしまい、そこで大きな差を付けられてしまいました。とは言え、このコースでは表彰台にも上がったことがないので、2位という結果は悔しいですが受け入れたいと思います。最終戦の鈴鹿でしっかりと勝負し、出来るだけのことをして出る結果を待ちたいと思います。」

亀谷長純「もう少し自分の中では前に行きたかったのですがまだバイクが思うように仕上がっていないこの状況では、厳しかったですね。テスト、そして予選までの流れは良い方向に進んでいたのですが、決勝になって気温が上がり、路面温度が上がったこともあるのかもしれませんが、消そうと作業していた症状がまたしても出てしまい、どうしようもなかったです。最終戦までにテストも出来るので、そこでしっかりとバイクをセットアップし、良い状態で自分の最後のレースとなる最終戦に臨みたいと思います。」

浦本修充「自分としては現状でも持てる力をすべて出したのですが、トップ2台との差はどうしようもなく、3位でチェッカーとなりました。全体的にもう少し高いレベルに上げなければいけないと痛感しました。最終戦は去年勝っている鈴鹿ですし、自信を持って戦い、同じような形でシーズンを締めくくりたいと思います。」

水野 涼「途中、いろんなことがあって離されてしまい、トップとの距離的にはかなり離されて厳しかったのですが諦めず、自己ベスト付近でラップを重ね、ファステストラップも出して追い上げられたのは回りの方にも評価していただけたので良かったと思います。できれば優勝、最低でも表彰台には上がりたかったのですが、最後はもう優勝することしか考えていなかったので、後ろはまったく気にしていなくて、抜かれてしまいました。序盤にあの集団を早く抜けだせなかったのがレース終盤で苦しくなってしまった原因で、それは今年参戦しているアジアタレントカップでもクリアすべき課題になっているので、そこはしっかりと反省したいと思います。」

本田重樹監督「J-GP3の水野涼はこのレースウイーク中、今一つセッティングが決まらなかったのですが、決勝日朝になっていいセットが見付かり、本人は自信を持って決勝に臨むことができました。レースはいいペースで走ることができ、トップがねらえる位置に付けたのですが、レース中のアクシデントで順位を落としてしまったのは残念でした。それでも残りの周回数の中でトップグループに追い詰め、表彰台も見えましたが、最後まで優勝をねらった走りが裏目に出てしまい、4位となりました。結果は少し残念でしたが、次につながる走りを見せることができたので、最終戦に期待します。J-GP2クラスの浦本修充は自分の持っているタイムを十分に発揮し、精一杯のレースをしました。トップ2台が速く、残念ながらそこに追い付くことはできませんでしたが、課題を持ってしっかりと練習し、最終戦でもいいレースができるように頑張りたいと思います。亀谷長純は自分で現役を引退することを決め、残り2レースという大事な戦いとなりました。残り少ないレースを充実したものにしたいということから、我々もスタッフを増やし、できる限りのバックアップ体制を敷き、レースに臨みました。ですが残念ながら今回も亀谷の好みのバイクに仕上げることはできず、苦しい戦いとなってしまいました。次が彼にとって最後のレースとなるので、さらにチームとして色々考え、できることを100%してあげたいと思います。JSB1000クラスの高橋 巧は、チャンスはあったと思いますが、序盤に目の前で転倒があり、必要異常な慎重な走りを強いられてしまったことからトップを逃がしてしまい、精神的にとても大きなダメージとなってしまいました。後半に追い上げはしたのですが、最初のビハインドは大きく、そのままレースは終了となってしまいました。結果は残念でしたが巧自身はメゲていませんし、ランキング2位で最終戦に臨むことになりましたので最後まで最善を尽くして頑張ります。今回もたくさんの応援をいただき、ありがとうございました。最後までしっかりと戦い抜きます。」

堀尾勇治チーフメカニック「J-GP3の水野はマシンのアドバンテージはなかったのですが、ライダーのスピードを十分に発揮し、皆に魅せるレースをして表彰台、あわよくば優勝というところまで辿り着いたのですが表彰台も逃してしまい、ちょっともったいないレースになってしまいました。ですがタイトル争いに最後まで加わることができているので頑張ってほしいです。J-GP2の浦本はライバルチームが自分たちの武器を最大限に活かしてきたのに対し、決勝までにしっかりとバイクを仕上げることはできたのですが、できればもう少し早くそのレベルに到達しないとライバルを超えるためのプラスαを用意することができないので、そこが大きな課題だと感じます。普段からそのあたりをしっかりと意識し、継続していって欲しいです。亀谷はテストからレースウイークへと上向きだったのですが、まだ彼の求めるところには到達できていません。もう一レベル、上に上がれるようにバックアップしていきたいと思います。JSB1000の巧も浦本と同じで、戦えるレベルになったのが土曜日で、ライバルは早い時点でそこに到達し、さらに自分たちのアドバンテージを作る作業に入っているのに対し、遅れてしまいました。今回のレースは最低でも2位、ということを目標として、その最低目標はクリアできたのですが、タイヤも同じものを履いていましたし、あれだけ離されてしまって悔しさしかありません。最終戦が行われる鈴鹿では巧も十分なスピードを持っていますし、鈴鹿8耐2連覇のライダーとしてきちんと結果を出し、それに付いてくるランキングを待ちたいと思います。」
高橋 巧「中須賀さんが序盤から速いペースでラップするのは分かっていましたし、なんとか後ろに付いていこうと考えてはいましたが、目の前で津田選手が転倒したことでより慎重な走りになってしまい、そこで大きな差を付けられてしまいました。とは言え、このコースでは表彰台にも上がったことがないので、2位という結果は悔しいですが受け入れたいと思います。最終戦の鈴鹿でしっかりと勝負し、出来るだけのことをして出る結果を待ちたいと思います。」