2013年全日本ロードレース選手権第1戦ツインリンクもてぎ

 

 

 

 

高橋巧「スタート位置が悪かったので、とにかく早いタイミングで前に出られるように集中してレースに臨みました。順位を上げるのに少し手間取りましたが、それでも2位まで上がることが出来たので、さらに前を追いかけようと思ったのですが差は既に大きくなっていました。絶対に転んでノーポイントになるようなレースはしたくなかったので、そこでポジション維持に切り替えました。次は去年勝っている鈴鹿2&4なので、そこで勝てるように頑張ります。」

 

浦本修充「決勝は悔しいです。まだまだ新しいマシンも完全に自分の思い通りにコントロール出来るレベルではありませんが、いい感触で走ることができ、今日の自分のレベルでやれることはやったという感じではあるのですが、まだウエットは出来ないことがたくさんあるので、できればよい状態で走ることができていたドライのレースがしたかったです。残念ですが気持ちを切り替え、次のレースは勝ってタイトルが獲れるよう頑張ります。」

 


亀谷長純「レースウイークはとても寒く、テストで経験したことがないようなコンディションだったのでその対応に終始追いかけられた感じです。決勝は初めて履くレインタイヤだったので厳しかったですが、もうベテランで長くレースをしているわけですから、そのあたりもしっかりと対応出来て当然なのですが、そういう意味で自分の不甲斐なさを反省しています。こうしたことがないようしっかりと準備をし、次はいい報告が出来るよう頑張ります。」

 

 

本田重樹監督「ST600クラスに今年はベテランライダーである亀谷長純を迎入れて戦うことになりました。豊富な経験を持つライダーだけに、マシンのセットアップも順調に進んでいましたが、このレースウイークの低温、さらに決勝は雨となり、彼自身、ブリヂストンのレインタイヤを履いたことがないという状況になってしまい、厳しいレースとなってしまいました。結果的にめざましいものはありませんでしたが、そうした状況の中で彼が見せた走りは今後のレースに対して大きなモチベーションを与えてくれるものでした。今後に期待したいと思います。J-GP2クラスの浦本修充は、昨年の最終戦以来のウエットレースということで、本人はいいイメージを持ちにくい状況だったと思います。それでも新たなトライを今季はすることで順位こそ5位でしたが、ライバルたちと同等のレースができたという事実は、やっと彼のスタートラインに立てたという印象です。まだまだ成長しなければならないところは多々ありますが、さらに切磋琢磨し、レベルを上げていけるように我々も全力でサポートしていきたいと思います。JSB1000の高橋巧は昨日の転倒がすべてでした。決勝は雨なのでウォームアップ走行からしっかり飛ばしてタイヤを暖めて、1周目から積極的にペースを上げられるように指示をして送り出しました。実際にそれを巧は遂行し、スタート直後の1コーナーから2コーナーにかけて複数台を一気に抜いて順位を上げましたがその後、前車を抜くのに手間取ってしまい、2位に上がったときにはトップの秋吉耕佑選手から大きく離されてしまっていました。ゴール時のタイム差は17秒ほどありましたが、その内の10秒強は前車を抜くのにロスした時間であり、ペース的には秋吉選手と遜色ありませんでした。スタート位置がレース結果にどんな影響を及ぼすか、本人もよく理解できたと思うので、次のレースではこうしたことがないよう慎重に走り、勝てるように準備します。今回もたくさんの応援をいただきありがとうございました。」

堀尾勇治チーフメカニック「ST600の亀谷長純は初めて履くタイヤで決勝となり、苦戦を強いられてしまいました。我々のチームにとって苦しい状況は続いていますが、それでも徐々に進むべき方向は見えてきています。さらにそれを進め、勝てるレベルにまで引き上げていきたいと思います。J-GP2の浦本修充はこのクラス2年目ということで、さらなるレベルアップを果たせるよう、我々もHP6をフルモデルチェンジさせ、新たなトライをいくつも投入しました。去年、監督が中上貴晶のサポートのためにGPへ何度も足を運び、そこで得たノウハウをHP6に投入。浦本が将来、Moto2クラスへステップアップ出来るように、その下地作りが出来るような方向でマシンを造っています。当初は戸惑いを見せていましたが、徐々にマシンへの対応も出来ていたので、今日がドライであればまた違ったレースが見せられたのではないかと思いますが、それでもウエットの中、5位でチェッカーを受けられたのは評価したいと思います。JSB1000の高橋巧は、昨日の予選がすべてでした。予選位置がどれだけ大事か、それを学ぶことが出来たレースでした。そのあたりはしっかりと反省をし、次は勝てるように準備したいと思います。」